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スマホの裏側にスマートウォッチ? 背面に円形ディスプレイ搭載はトレンドになるか

沿って mobilephones 08/05/2022 1018 ビュー

日本では発売されることのなかった2画面スマホ

スマホの裏側にスマートウォッチ? 背面に円形ディスプレイ搭載はトレンドになるか

スマートフォンの裏面もディスプレイにすることで「表も裏も使える」スマホが過去にいくつか登場しましたが、いずれもすぐに消え去ってしまいました。日本では販売されなかったこともあって、そもそもその存在を知らない人も多いことでしょう。裏側も表示エリアとなるとケースを着けることができませんし、そもそも裏側も使えるというメリットがありませんでした。【写真】Unihertz「TickTock」の背面。一見、時計に見えるのが円形ディスプレイとはいえスマートフォンを裏返して机の上に置いておいたときなど、通知を見るために本体をひっくり返すのも面倒なものです。そこで背面に小さなサブディスプレイをつけたスマートフォンが少しずつ出てきました。たとえばシャオミの「Mi 11 Ultra」はカメラの横に1.1インチの小型サブディスプレイを搭載、普段は日付などを表示しておけます。Mi 11 Ultraの背面を見るとサブディスプレイが違和感なく並んでおり、そこにディスプレイがあることがむしろ当たり前のように見えます。ところが背面のディスプレイをあえて目立つように、しかもちょっと気を惹くようなデザインで搭載するスマートフォンも存在するのです。日本でもキーボード付きスマートフォンなど、やや変わった製品を出しているUnihertzから販売中の「TickTock」は、背面に1.3インチの円形ディスプレイが埋め込まれています。その左右には腕時計のベルトのような装飾が施されており、アナログ時計を表示するとまるでスマートフォンの裏側に時計が張り付いているようにも見えます。なかなか変わったデザインですが、実はこれ、すでに中国の「8848」というメーカーが先に実装しています。8848は超高級なスマートフォンを展開しており、数十万円のスマートフォンを数年前から販売しています。本体背面は本革やワニ革を使い、何度も操作する電源ボタンにはルビーが埋め込まれているなど高価な天然素材を採用。高級スマートフォンというと「VERTU」というメーカーが10年以上も前から製品を出していますが、そのVERTUも現在は中国を中心に展開中。高級スマートフォンという製品が中国では求められているのでしょう。スマートフォンの背面にサブディスプレイを内蔵するメリットは、本体を裏返したままである程度の操作ができるという点です。一番便利なのは電話がかかってきたときに、サブディスプレイに表示される名前を確認し、そのままサブディスプレイをタッチすれば電話を受けることができます。いちいち本体をひっくり返さなくていいので、勧誘電話など不要不急の電話にいちいち反応する必要も無くなります。またカメラ起動時にサブディスプレイにプレビューを表示させれば、背面の高画質なメインカメラを使って自分撮りもできます。一般的にメインカメラはフロントカメラより高画質ですから、やや暗い室内や夜間のやや暗い場所での自撮りはメインカメラを使ったほうがより明るく美しく撮影できます。背面サブディスプレイはシャオミのような長方形型もありますが、円形にすることで前述したようにスマートフォンの背面に腕時計やスマートウォッチを置いたようなデザインにすることができます。スマートフォンの背面はカメラ部分のデザインで各社差別化を図っていますが、円形のディスプレイに時計のフェイスを表示することで、腕時計(のようなもの)を埋め込んだデザインにできるわけです。これは大きく目を惹きつけるでしょう。サブディスプレイを持つスマートフォンはまだ数モデルしかありませんし、使える機能も限定的です。しかしスマートフォンの背面を「ただの板」にしておくのはもったいないはずです。日本発のスマートフォンの1つ、BALMUDAの「BALMUDA Phone」はベーシックな機能を搭載した製品ですが、背面にインジケーターライトを搭載しており通知があれば点滅して知らせてくれます。たった1つのライトですが、本体を裏返しにして置いているときにこの通知はかなり便利です。スマートフォンの裏面にサブディスプレイを搭載する動きは、自社でディスプレイ子会社も持つサムスンあたりがやりそうです。そういえばサムスンなどの折りたたみスマートフォンは、たたむことのできるフォルダブルディスプレイに加え、閉じたときにも表示ができるディスプレイをもう1枚搭載しています。縦折り型のスマートフォンなら、閉じたときの背面には小型のサブディスプレイが搭載されているのです。スマートフォンに複数のディスプレイを搭載しそれぞれを連携、活用する動きは、折りたたみスマートフォンではすでに始まっているのです。ファーウェイから発売中の縦折りスマートフォン「P50 Pocket」は背面に円形のディスプレイを2つ搭載しており、片側をアナログ時計のフェイスにできます。最新のIT製品であるスマートフォンで、アナログ風の腕時計デザインを楽しめる円形サブディスプレイ。ファッションやデザインを意識したスマートフォンに今後搭載が進むかもしれません。

山根康宏

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