iPhoneの画面最上段にある細長い領域「ステータスバー」は、システム関連の情報を知らせるために用意されています。現在時刻、利用している通信事業者、モバイル通信の電波の感度にWi-Fiの感度、バッテリーの残量などなど...iOS 14からはオレンジの丸や緑の丸で、マイクやカメラを利用していることを示すようになりました。
時刻の右隣に表示される青地に白のマイクは、「音声コントロール」が有効なことを意味します。音声コントロールは『設定』→「アクセシビリティ」→「音声コントロール」画面にある「音声コントロール」スイッチ、またはSiriに「音声コントロールをオン」と命令すれば有効になるため、なにかの拍子に設定を変えてしまったのでしょうね。だから「音声コントロール」スイッチをオフにすれば、青地に白のマイクは消えます。
この音声コントロールは、iPhoneの声による遠隔操作を主目的とした機能です。Siriとは異なる音声認識エンジンを利用するため(米国英語を除く)、決められた語順・言い回しでしか言葉を認識しません。iOS 14.7の現在、対応する言語も英語またはスペイン語に限られています。
たとえば、米国英語を選択しているとき、ホーム画面を表示するには「Go home」と話しかけます。スクリーンショットを撮るときは「Take screenshot」、Apple Payの画面を表示したいときは「Open Apple Pay」です。「Show me what to say」といえば、どのようなコマンドが用意されているかを確認できます。
音声コントロールは、Siriの「Hey Siri」のように、最初に呼びかける言葉(ウェイクワード)は必要ありません。いきなり命令すれば所定の処理をしてくれますが、それは画面左上に青地に白のマイクが表示されているときだけです。
なお、「Go to Sleep」といえば音声コントロールのマイクを一時的に無効に、「Wake up」といえば一時的に無効化されたマイクを有効にできます。必要なときだけ音声コントロールを使いたい場合は、この2つのコマンドを利用しましょう。