地震や豪雨、噴火といった災害の情報をいち早く知らせてくれる「緊急速報メール(エリアメール)」。名前こそメールですが、気象庁が配信する緊急地震速報や津波警報、国土交通省が発する洪水情報、国や地方自治体が配信する災害・避難情報など緊急を要する情報を、特定エリアの携帯電話へ同報配信するシステムを利用しています。
このシステムは、4G/LTE回線ではETWS(Earthquake and Tsunami Warning System)という仕組みを利用して送信されており、以前は通信事業者/端末によって仕様差がありましたが、NTTドコモとKDDI、ソフトバンクの3社が共通受信仕様を策定し、Android 8.1以降では差がなくなりました。いまやSIMフリー端末でも、いわゆる格安SIMでも(設備を借りているキャリアの)緊急速報メールを受信できます。
仕様が共通化された緊急速報メールでは、受信設定をカスタマイズできます。「設定」→「アプリと通知」→「緊急速報メール」の順に画面を開くか、検索フィールドに「緊急速報(またはエリアメール)」と入力して検索すれば設定画面が現れます。
画面には「極めて重大な脅威を表示する」や「重大な脅威を表示する」といったスイッチが用意され、それぞれオン/オフすることで緊急速報メールを受信したときの挙動を決定できます(端末/キャリアによって多少異なります)。初期設定では1度きりしか表示されないものの、「メッセージ受信を再通知する」という項目で受信回数/頻度を変更することが可能です。バイブレーションの有無なども設定できますから、スマートフォンの利用状況に応じて変更すればいいでしょう。