NTTドコモは1月13日、危険なURLが含まれるSMSを自動で拒否する「危険SMS拒否設定」を3月中旬から提供すると発表した。原則として申込不要で、無料で利用できる。
不正なアプリのインストール、個人情報を盗み出すための偽サイトや詐欺電話番号などへ誘導するフィッシングSMSを自動で拒否する機能。
フィッシングSMSの判定には、警察庁や日本サイバー犯罪対策センターなどの公的機関と連携して得た情報のほか、ユーザーや企業からの申告によってドコモが収集した独自情報も活用する。
フィッシング対策協議会によると、フィッシング詐欺の件数は微減傾向にあったものの、2021年12月には63,159件と増加し、予断を許さない状況が続いている。また、警察庁によれば、インターネットバンキングを悪用した不正送金事犯の被害額は2021年上半期で約4.8億円にも上り、その主な手口としてSMSやメールを用いて金融機関などの偽サイトへ誘導する手法が多用されている。
危険SMS拒否設定は、一部のユーザーを除き、提供開始後に申込不要で自動適用される無料サービスとなる。受信拒否機能の提供により、被害の未然防止や拡大抑止につなげる考えだ。
なお、本機能の提供開始時点で、SMS拒否設定にて「SMS一括拒否」または「個別番号受信」を設定しているユーザーには自動適用されず、従来の設定内容が維持される。また、危険SMS拒否設定を希望しない場合はオプトアウトも可能となる。