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動く18mの実物大ガンダムを撮りまくってきた、開催は来年3月31日に延長。

沿って mobilephones 27/12/2022 589 ビュー

あれは忘れもしない、2009年にお台場の潮風公園に現れた18mの実物大ガンダム立像。

”本物のガンダム”が大地に立つ姿を見たとき、全身を鳥肌で覆い血がたぎるような衝撃を今も忘れられません。

たったの2ヶ月という短い期間で姿を消した後、翌年2010年にJR東静岡駅前に建造され、そして2012年に再びお台場に舞い戻りダイバーシティ東京のシンボルとして建造された経緯があります。

そして2020年12月、動くガンダム「ガンダムファクトリーヨコハマ(GUNDAM FACTORY YOKOHAMA)」として、横浜の山下ふ頭に登場。

開催期間は今年の2022年3月31日(木)までの予定でしたが、国内外からの熱いファンの要望に応えるように、1年間延長されて来年の2023年3月31日(金)までとなりました。

ガンダム

新型コロナウイルスの猛威が振るう中、なかなか上京することが叶わなかったものの、ついに横浜の山下ふ頭に建つ動くガンダムをこの目で確かめてきました。

しかし何を準備していけばよいのか?困り果てていたところ、持つべきは全国に広がる友人たち、先に彼の地に潜入したみんなからアドバイスをもらい、準備万端整えて現地に挑むことができました。

初めて行こうと思っている皆さんのお役に立てばと思います。

まず、現地での状況として把握しておくべきは日照時間。

特に冬場は日が暮れるのが早く、15時を過ぎたあたりから周囲は夕方のような雰囲気になります。

日中と夕方、夜間のシーンを堪能するなら、14時頃から行くのがオススメです。

入場料金は、大人(13歳以上)1,650円(税込)で、小人(7歳以上12歳以)1,100円(税込)。

予約時間は、「10時~12時」、「12時~14時」、「14時~16時」、「16時~19時」とわかれています。

この時間はあくまでも入場するための時間帯であり、一度入場してしまえばCLOSE(平日18時、土日祝20時)まで滞在することが可能です。

当日券を現地で購入して入場することもできますが、入場者数が増えれば売り切れになってしまうかもしれません。

それよりも、当日チケットを購入するために窓口に並んでいるうちに、演出イベントが始まってしまって貴重なシーンを見逃してしまうことにもなりかねないので、前もってのチケット購入が安全です。

オプションチケットとして、ガンダムの付近まで登れる「GUNDAM-DOCK TOWER」の観覧チケットについては、1時間ごとに予約できます。

どの時間でも好みでチョイスすれば良いと思いますが、動くガンダムの演出イベントは、2022年1月からの新規のものと従来の異なる演出を1時間ごとに交互に行うスケジュールとなっている事をふまえると、もしも2回登って観覧したいという場合には奇数時間と偶数時間を予約するのが良いでしょう。

こちらも当日券入手は難しいので、予約必須です。

特に筆者のように、地方からやっとの思いで見に行く人たちにとっては、再チャレンジは大変なので抜かりなく。

最寄り駅となるみなとみらい線の「元町・中華街駅」で歩くこと約7分。

山下公園のおまつり広場を抜けると、「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」があります。

ちょうど海越しのドックの切れ端にガンダムの上半身が見えたとき、そのときから僕たちはガンダムの世界の中にいます。

脳内で、「あそこで、連邦のモビルスーツの起動実験をしているのか!?」とかなんとかセリフが思い浮かびながら望遠レンズを構えてのぞきこみます。

一歩一歩足を踏みすすめてみえる横浜の景色とあわせてすべての景色に興奮が抑えられません。

チケットをスタッフさんに見せて、ゲートをくぐり抜けると、目の前にそびえ立つガンダムが!

連邦軍の整備基地に足を踏み入れたかのような緊張感。

興奮冷めやらず、足早にガンダムの足元へ。

18mのガンダムだけにあらず、背後の巨大なドックも合わさって、さすがの迫力。

天高くそびえるその姿は、すでにネットで見たはずの画像とはまるで別次元。

そして、1時間ごとに行われるガンダムが動く演出。

そうです立像ではなく、動くことこそが横浜ガンダムの真髄。

2022年1月1日~3月31日の期間は、奇数時間に新規演出となる「F00/AI Awakening!」、偶数時間に既存演出となる「起動実験」が交互に行われます。

内容を詳細に書いてネタバレすると楽しみが半減してしまうので割愛するとして、演出を見た所感をかんたんに。

ガンダムが動く基本的な構造として、ドックから背中にガッチリと固定され、巨大な重機が動作するように母体を動かします。

地に足はついているわけではなく、中に浮いたような状態。

頭部から腰、手足までが連動して動くことで、一連の動作を表現しています。

その動きはゆっくりとはいえ、足元にはスモークが立ち上り、ライティングによる演出もあいまって、18mの実物大ガンダムが目の前で動く様を初めて目の当たりにしたときは、血が体中を駆け巡るような感動を覚えます。

加えて、BGMと効果音もあって、目の前の現実と、心に焼き付いているアニメのシーンが融合して、壮大な物語へと脳内で昇華されていきます。

新規演出「F00/AI Awakening!」では、コクピットハッチが開くという貴重な瞬間も。

このシーンでは、アムロ(古谷徹さん)の声が…。

感極まって涙してしまいそうになります。

この地に足を踏み入れて、この体験をしていることこそが至福のとき。

「これが見たかった!生きてて良かった!!こんなに嬉しいことはない…。」

大げさではなく、心からそう思えます。

さて、この実物大ガンダムを見に来たからには、カメラにおさめずに帰るわけにはいきません。

この時のために用意した全ての装備を活かす時がやってきました。

実物大ガンダムの姿をカメラで撮影する場合、白兵戦用のガンダム、中距離支援用のガンキャノン、長距離支援用のガンタンクとあるように、アップで撮るならもちろん望遠レンズ、全身を捉えるなら50mm前後の標準レンズ、背景を入れるもしくは「ガンダムドックタワー」に入るなら広角レンズと使い分けるのが良いでしょう。

ガンダムの動作がゆっくりだからといっても、いざ撮影するとなるとそのスピードすら早く思えるほど。


 動く18mの実物大ガンダムを撮りまくってきた、開催は来年3月31日に延長。

一挙手一投足、その瞬間瞬間のポーズごとに、アングルや焦点距離を変えて、静止画も動画も撮りたい!と思うとまるで時間が足りず。

同じ演出は2時間に1度しかないと考えると、日中、夕方、夜のシーンではすべてが一度きりと思うべき。

追い打ちをかけるように、17時以降になるとどんどんと日が落ちて、そうするとカメラのISO感度も上がり気味。

「時間よ、とまれ!」状態です。

注)普通に見て楽しむのであれば、全く焦る必要はありません。

動画撮影や夜間撮影で使いたくなる三脚については、他の人の邪魔になるので、持ち込んだとしても脚を開くことはNGです。

(状況により変化する可能性があるため、必ず現地のスタッフのアドバイスを守ってください。)

手持ちもしくは階段の手すりなどで固定して撮影できる場所もあるので、活用しましょう。

また、ガンダムを間近で見られるエリアでは、密接をさけるために赤いマーキングがあります。

演出が始まる前になると良いポジションはすぐに埋まってしまうので、撮りたい場所が決まれば演出の始まる数分前にスタンバっておくと良いでしょう。

もう一つの楽しみとして、ガンダムの近くまで登って見学できる「GUNDAM-DOCK TOWER」。

こちらは予約した見学時間になったら、集合場所に自主的に集まります。

集合した時点で、大きくわけて2つのグループに分けられます。

1つのグループはドックタワーの5階に、もう一方のグループは6階に上がり、その後30分を目安に入れ替わりといった流れ。

手荷物は持ち込めないため、エレベーターに上がる前にロッカーに荷物を預ける事も可能です。

5階と6階ともにガラス張りの通路になっており、個人もしくは組ごとに2分づつ場所を移動していきます。

ベストポジションは、当然ながらガンダムが一番よくみえる最前列。

ちょうど演出が始まったタイミングで最前列に行けると最高なのですが、その確率は非常に低くかなり難易度が高いと思われます。

ガンダムが動き音声や光の演出が始まると、最前列に行けないもどかしさを感じつつも、普段は見られない背後のランドセルやバーニアなどを間近に見られるのでそれはそれで良い体験。

「GUNDAM-DOCK TOWER」は、ガラスごしにガンダムを見ることになるため、撮影する場合には反射を防ぐためのPLフィルターや反射光も防ぐ忍者レフがあるとお役立ちかもしれません。

5階と6階それぞれで演出を含めての体験を楽んで約1時間弱のツアー。

今までのお台場や静岡では見上げることしかできなかった実物大ガンダムが、もう少しで手の届きそうなところまで迫った位置で見学できるまさに貴重な時間となるはず。

レンズのチョイスについて。

まず広角レンズがあると、ガンダムの全身やその直後にあるドック、横浜の景色を含めた壮大なシーンが撮影できます。

これだけでも相当満足できるため、持っていける機材に限界があるのなら広角レンズだけでもいいかもしれません。

望遠レンズがあれば、先にも言いましたが、どこから撮っても偵察任務をしている気分になれます。

狙っているなか、望遠レンズの重さでファインダーごしにゆらゆらと揺れるドアップのガンダムを見ていることさえ楽しい。

各部のディティールや関節の構造、各所に施されたコーションマークにを詳細に残せるのは、望遠レンズならでは。

たっぷりガンダムのデータを持ち帰りたい場合には必須といえるでしょう。

カメラクラスタなら持っているはずの大口径単焦点レンズ。

画角が固定されてしまっても何のその、自分が動き回ればそこにはズームレンズにはない、さらに一枚のベールを剥ぎ取ったかのようなヌケの良い鮮明なガンダムがいます。

暗がりでも手持ちでゴリゴリ撮れます。

破壊力の大きい武器ほど使いにくいものですが、その威力たるや絶大です。

あとはもういいかに自分自身がカッコイイんだ!と思えるガンダムを撮れるか!?だけ。

他の誰かが撮ったセンスあるうまい写真ではなくて、自分が現地に足を運んで感動に打ち震えながらカメラを構えて撮ったことに意味があるのです。

写真編集ソフトなどで、撮ったあとからいじりすぎると不自然なほどに画像が破綻してしまい、普段ならNGかもしれませんが、ガンダムの世界観を自分なりにかっこよく表現できたならそれでも良いんじゃないかと思います。

誰に見せるでもなく、フォトコンテストに出すわけでもなく、自分自身がイチバンに楽しめればそれでヨシ。

というわけで、まだ行ってない人は見に行くことを強くお勧めします。

最後に、富野由悠季監督のインタビューが出口付近に掲載されているので、ぜひ一読してください。

壮大なる夢の実現のための一大プロジェクトとして、たくさんの有識者の智慧と技術を集結して完成した動く実物大ガンダム。

そのメイキングは美談として完結させてよかったはず。

にもかかわらず、もがき苦しみ、最善を尽くしてもなお悔しい納得がいかないという富野由悠季監督の想いがオブラートに包まれることなく紡がれています。

これを読み、より一層動く横浜ガンダムの存在が愛おしいものになりました。

「ガンダム大地に立つ」、このTVアニメの第1話のタイトルの凄みと重みが心に迫ります。

またいつの日か、今の子どもたちが大きくなり、さらなる高みを目指した未来のガンダムを見せてくれるに違いありません。

2022年3月にもう見られなくなると思っていた「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」が、あと1年見ることが叶うこととなりました。

また会えるチャンスがグッと増えたのです。

少年時代に夢中になった架空の創造物であったガンダムが、現実世界とつながったその瞬間をぜひ全身で体感して来てください。

そう、これは「アニメじゃない、本当のことさ。」

関連リンク:GUNDAM FACTORY YOKOHAMA

ガンダム

©創通・サンライズ

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