今年10月に発売された新型14インチおよび16インチMacBook Pro(以下「MBP」)には、SDカードスロットが追加(数年前のモデルから見れば復活)しています。これらのカードスロットで、SDカードの挙動がおかしいとの報告が複数寄せられています。
米MacRumorsの読者フォーラムには、複数のユーザーからSDカードにまつわる問題の詳細な報告が相次いでいます。が、同じMBPでも異なるSDカードにより何通りかのトラブルが起こっており、ほとんど一貫性がないようです。あるSDカードはクラッシュして以降アクセスできなくなり、あるSDカードは転送速度が異常に遅くなる、というぐあいです。
たとえば14インチのM1 Pro搭載モデルユーザーは「(試した複数のSDカードの内)半分はカードを正常に認識しますが(30秒から1分ほどかかります)、半分はエラーになります。これらは全てカメラでフォーマットしたSanDisk Ultraカード(XCとHC)ですが、MBPで再フォーマットしてみても、効果はありませんでした。他の3つのUSBカードリーダーでは、すべてのカードが期待通りに動作します」と述べています。
また別のユーザーはSDカードから迅速に読み込みできると期待したものの(ちなみに最大転送速度は250MB/sです)「内蔵SDカードスロットを使うMBPの写真は、表示するまでに数分かかり、途中でクラッシュすることもあります。時々、Finderもクラッシュします」と嘆いています。
さらにフォーラムでは「どのカードが問題なく動作し、どのカードが動かないか」についての共通のスレッドもないようです。つまり、同じメーカーと仕様のSDカードであれ、異なるMBPの個体間で再現性は確認されてない模様です。
ある読者は、手持ちの多くのカードを試したが「ブランド、サイズ、タイプ、フォーマット、年代などのパターンは見つかりませんでした。完全にランダムのようです。唯一、一貫しているのは、カードが動作する場合は常に動作し、カードが正しく動作しない場合は決して正しく動作しない」と確認したとのことです。再フォーマットしても、他の形式でフォーマットしても違いはないと付け加えています。
アップルに問い合わせた読者の中には、同社がこの問題を認識しており、今後のソフトウェア・アップデートで修正プログラムを提供すると言われた人もいるようです。とはいえ、MBP本体を交換してもらうと問題が解決した人もいるため、記事執筆時点では原因がハードウェアにあるのかソフトウェアにあるのかは不明です。
ただ1つ救いといえるのは、USB-C経由でSDカードリーダーを使うと完ぺきに動作すると報告しているユーザーが多いことです。新型MBPは外付け機器なしにSDカードから写真データ等を取り込めることがプロユーザーにとって大きな魅力のはずで、本末転倒の感もありますが、アップルから何らかの公式アナウンスがあるまでは、それで凌ぐのもよさそうです。
Source:MacRumors Forum ,MacRumors
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