ディズニーがスター・ウォーズ体験ホテル Galactic Starcruiser の詳細を発表しました。
滞在に含まれるアトラクションや食事の概要に加えて、二名二泊で約50万円からという価格も明らかになっています。
『Star Wars: Galactic Starcruiser』は、米国フロリダ州のディズニー・ワールドで2022年開業を予定している没入型のエンタテインメント宿泊施設。
施設内は銀河をゆく豪華客船ハルシオン号の船内という設定で、シャトルを模したエントリーから船内でのエンタテインメントや食事、スタッフに至るまで、すべて『スター・ウォーズ』世界内の体験として設計されています。
現在米国のディズニーパーク2か所にある「スター・ウォーズ ランド」こと Star Wars: Galaxy's Edge (ギャラクシーズエッジ) は、個別のアトラクションだけでなくレストラン等を含む広大なエリア全体がスター・ウォーズ世界の「銀河辺縁領域の惑星 Batuuにある貿易港 Black Spire Outpost」という設定。
ミレニアム・ファルコン搭乗アトラクションやエキゾチックなレストラン、エイリアンの営む店が点在することに加えて、それぞれの場所や住人に背景と歴史があり、ひとつのアトラクションの結果で別のキャストの対応が変わるなど、滞在を通じてゲストそれぞれがスター・ウォーズ世界の物語を体験する趣旨で作られたエリアです。
スター・ウォーズ体験ホテルこと Galactic Starcruiser は、この Galaxy's Edge テーマエリアと対になって構想された宿泊施設。
ゲストはターミナルから「シャトル」で豪華客船ハルシオンに向かい、「船内」で船長挨拶とブリッジ訪問、ライトセーバー訓練体験やスター・ウォーズ世界のカードゲーム サバックのトーナメント参加、ドロイドレース体験、異世界風ディナーと多種族のエンタテイナーによるショー等々を楽しみ、船室を模した客室に宿泊します。
翌日は惑星 Batuu に到着したていでギャラクシーズエッジにシャトル降下して「地表」の体験を楽しみ、またハルシオンに戻って宿泊という流れ。
調度がスター・ウォーズっぽいホテルというだけでなく、ギャラクシーズエッジの「体験型」要素を強化して、船内で発生するさまざまなイベントやストーリーを体験したり、参加できる点に重点がおかれています。
たとえば船内を滞在中にはレジスタンスの一員(を演じるキャスト)から協力を求められたり、 目的地の Black Spire Outpost (ギャラクシーズエッジ)を取り仕切る犯罪組織に密輸の手伝いを持ちかけられるなど。
レジスタンスに協力すれば、突然の船内アナウンスでファースト・オーダー軍がレジスタンスを探して臨検に乗り込んでくるといった展開で、ただ居合わせた客以上に緊張を強いられることになります。
Galactic Starcruiserでの体験を設計したディズニーのイマジニアによれば、船内での体験や選択、参加によって、目的地であるギャラクシーズエッジのアトラクションなどの内容も変わり、二日間の滞在を通してゲストだけのスター・ウォーズ世界体験ができるとのこと。
公開されたサンプルの旅程表には、船内でのディナー後やギャラクシーズエッジでのアトラクションのあいだに「ストーリーモーメント」なる時間があり、この部分で宿泊者だけの体験ができるようです。
ディズニーリゾートの高級ホテルはもともと安くありませんが、ギャラクティックスタークルーザーはホテルというよりは約二日間に渡って続くアトラクションのような、あるいは有料の限定エリアのようなもので、多数のキャストとのやりとりも含むため、従来からかなりの費用になるのではと予想されていました。
公式サイトに掲載された例によれば、滞在および体験費用は大人二人・二日間で約52万円 (4809ドル)から。大人二人子供一人の3人であれば約58万円から。
内訳は、
標準の船室はクイーンサイズのベッドおよび二段式の寝台、「宇宙」ビューが楽しめる窓、インタラクティブなTV、バスとシャワー、冷蔵庫等々。さらにギャラクシー級、グランドキャプテン級といった高級スイートルームもあり、設備とともに価格も上がります。
上の約52万円はもっとも安価な標準船室で、2022年夏から秋の平日の標準的な価格。週末や休日、繁忙期にはまた別の価格になります。
蛇足。ディズニーパークでは特定のイベント等を除き、成人が作品世界になりきった仮装をすること、いわゆるコスプレを禁じていますが、Galactic Starcruiser では宿泊者もスター・ウォーズ世界の住人という設定のため、逆にスター・ウォーズ風のコスチュームが推奨されています。
もちろん、設定としては星間豪華客船の旅を楽しむゲストなので、完全に地球風の服装でも問題なし。エキゾチックと見慣れたものの混在はまさしくスター・ウォーズ的な感覚である上に、乗り込むのは銀河中の観光客が集まる豪華客船、立ち寄るのは雑多な種族が暮らす辺境の宇宙港です。
一方で自慢のスター・ウォーズ衣装で完全に没入したい、むしろ披露したいという人には、船内の余興としてギャラクティックベストドレッサーイベントにも参加できます。
とはいえ防犯上の理由や、「本物」のキャストと紛らわしい等の場合は当然制限があることは考えられます。ストームトルーパーの完全装備やカイロ・レンのお面で乗り込もうとすれば、スター・ウォーズ世界の豪華客船であってもそうであるように「お客様、そちらのお召し物はちょっと……」となりそうです。
Star Warsコンプリート・サーガ BDコレクション(Amazon)
ハズブロ Star Warsマンダロリアン エレクトロニック ヘルメット(Amazon)