コスパの高いスマートフォンを数多く販売しているXiaomi。先日はソフトバンクからおサイフケータイ機能搭載ながら約2万円の「Redmi Note 9T」を発売し話題を呼びました。
そんなXiaomiが2021年3月29日にグローバル発表会を開催。ハイエンドラインの最新モデル「Mi 11 Pro」と「Mi 11 Ultra」を発表しました。
正式に日本での発売は公表されていませんが、特大のカメラを搭載した独特な形状や、最新のチップセットを搭載した性能など何かと注目度の高いスマートフォン。詳細について確認していきましょう。
Xiaomiの最新ハイエンドスマートフォン「Mi 11 Pro」「Mi 11 Ultra」のすごさとは!?
では、最新のハイエンドスマートフォン「Mi 11 Pro」「Mi 11 Ultra」の詳細について見ていきましょう。
中国での発売価格は、Mi 11 Proのメモリ8GB/ストレージ128GBモデルが4999人民元(約8万3527円)、メモリ8GB/ストレージ256GBモデルが5299人民元(約8万8540円)、メモリ12GB/ストレージ256GBモデルが5699人民元(約9万5223円)。
Mi 11 Ultraはメモリ8GB/ストレージ256GBモデルが5999人民元(約10万236円)、メモリ12GB/ストレージ256GBモデルが6499人民元(約10万8591円)、メモリ12GB/ストレージ512GBが6999人民元(約11万6945円)となっています。
※レートは執筆時点(2021年4月12日)の1人民元=16.71円に基づいています。
最新ハイエンドモデルの特徴はやはり背面のカメラ性能にあります。レンズ構成はMi 11 Proが5000万画素広角・1/1.12インチに画角123度の超広角カメラ、光学5倍ズーム対応の望遠カメラの3眼レンズ。
Mi 11 Ultraは5000万画素広角・1/1.12インチ、4800万画素超広角・1/2.0インチ・画角128度、4800万画素望遠・1/2.0インチ・光学5倍の3眼構成です。
Mi 11 Ultra
イメージセンサーはサイズが大きいほど光を取り込める面積が増えるので、カメラ画質が向上するとされています。広角レンズの1/1.12インチはスマートフォンとしてはかなりの大判です。
発表会内では、スマートフォンではなくソニーの「RX100 VII」というコンパクトデジタルカメラと比較して紹介されています。RX100 VIIは1インチとMi 11 Pro/Ultraよりも若干大型のイメージセンサーを搭載していますが、スマートフォンならではのAIによる処理能力を組み合わせることで、より優位な画質での撮影が可能とのこと。
特にMi 11 Ultraでは64点のdToFによるレーザー測距機能を備え、スムーズなフォーカスが可能となっています。また、3つのカメラすべてで8K画質の動画撮影に対応し、2つのカメラで同時に動画の撮影を行うこともできます。
Mi 11 Pro
2端末とも光学5倍のズームに対応し、デジタルズームはMi 11 Proが50倍、Mi 11 Ultraが120倍まで対応しています。
Mi 11 Proは背面の左上にカメラユニットを搭載した、いってしまえば見慣れた形状なのですが、Mi 11 Ultraは背面上部に“どでかい”カメラユニットを搭載しています。実はカメラレンズの横には小さいサブディスプレイが搭載されています。
サブディスプレイでは電話やSNSなどの通知を確認できるほか、背面カメラを使用しての自撮り撮影時にプレビュー画面として利用することもできます。
両モデルともバッテリー容量は5000mAhと大容量。さらに世界で初めて一酸化ケイ素を負極に採用したバッテリーを搭載したとのこと。これにより電力密度が向上し、スマートフォンの筐体の薄型化にも繋がっています。
ワイヤレス充電にも対応し、有線・無線問わず67Wの急速充電が可能。バッテリー残量2%の状態から約37分でフル充電ができます。販売に当たり、環境に配慮して標準パッケージでは67Wの急速充電器が付属しませんが、充電器セットになったモデルも差額なく選択できます。
ディスプレイは両モデルともに6.81インチの大画面有機ELを採用。解像度は3200×1440でリフレッシュレートは120Hzに対応しています。
メモリ・ストレージの構成は先に冒頭でも紹介した通り、ハイエンドにふさわしい大容量。チップセットにはSnapdragon 888という最新の高性能モデルが採用されており、動作性にも十分期待できます。
特徴的なのはカメラ機能ですが、そのほかのどれをとってもハイエンドモデルにふさわしい高性能を搭載したスマートフォン。日本での発売に期待したい2製品です。
取材・文/佐藤文彦