PayPayの「ボーナス運用」。PayPayアプリ上にあるミニアプリの存在には気づいていたものの、なかなか手が出ず
PayPayの「ボーナス運用」とは?
投資初心者におすすめのポイント投資。筆者は「d払い」や「au PAY」でのポイント投資を行っているのですが、PayPayの「ボーナス運用」だけは始められずにいました。
その理由は通常、得られるポイントを決済に使うためにはポイントを使う操作をしたり、ポイントをチャージしたりするなど、ワンアクションが必要になるのに対して、PayPayで得られるPayPayボーナスはそのまま残高に加わるので、より現金に近いように感じていたから。その分、損するとイヤだなーという意識が強くなっていたんですね。
でも8月3日にPayPayが配信した「ボーナス運用400万運用者を達成!」のリリースを熟読。運用者の96.2%がプラス運用中(2021年7月27日時点)と知り、「今すぐやらなきゃ!」とようやく利用を始めてみたというわけです。
PayPayの「ボーナス運用」を始めるために、証券口座の開設やID登録などは不要で、手数料などもかかりません。PayPayボーナス1円から運用でき、いつでも引き出すことができるので、手軽にお試しすることができます。この辺りは他社のポイント運用のサービスも同じです。
異なるのは、「ボーナス運用」は「スタンダードコース」と「チャレンジコース」の2種類から運用コースが選べるところ。どちらのコースも米国を代表する500社の銘柄を取り扱うETF(上場投資信託)に連動しているので、リアルな値動きを確認することができます。
還元分のPayPayボーナスだけで運用してみた
PayPayの「ボーナス運用」を始めるには、PayPayアプリのホーム画面から操作。「ボーナス運用」を開いて利用規約を確認したら、「上記に同意して続ける」を選択。
「ボーナス運用をはじめる」を選んだら、運用するコースを「スタンダードコース」と「チャレンジコース」から選びます。筆者は「チャレンジコース」を選択。
運用するPayPayボーナスは都度、入力して追加してもいいのですが、筆者はPayPayボーナスが自動で運用に追加される「自動追加機能」を設定してみました。
この設定はボーナス運用のホーム画面の「その他」から行います。「自動追加設定」をタップすると設定画面が出てくるので、「自動追加を設定する」を選択します。
チェックが「自動追加なし」から選んだ運用コースに変更できました。設定の解除もここから行うことができます。
1カ月ちょい経過後の運用利益は300円
特に運用するPayPayボーナスは追加せず、還元されるPayPayボーナスだけで運用される「自動追加機能」。あとはお買い物の度に徐々に残高が増えていくものだと思っていたら、翌日、筆者のボーナス運用残高がいきなり519円になっていて驚きました。
どうやら処理中だった残高(支払いなどで還元されたPayPayボーナス)がまとめて追加されたようです。
その翌日にも513円が追加(還元)され、その1週間後には2,109円が追加(還元)され……。といった風に、還元されたPayPayボーナスを自動で運用されるままにしていたら、運用開始から1カ月と5日後には、運用中の残高がなんと7,243円にもなっていました。この内、運用利益は300円(+4.32%)でした。
つまり、筆者の使用環境では、約1カ月で6,943円ものPayPayボーナスが還元されたことに。普段はPayPay残高に自動で加わっていたので気付かなかったのですが、こんなに多くのPayPayボーナスが還元されていたことに驚きました。
ちなみに筆者の2021年8月のPayPayの支払い額は約8万円。PayPay STEPの条件をクリアして還元率が1.5%になっているとはいえ、8万円の利用では通常なら1,200円分の還元にしかなりません。
高付与率になる「お得な日」を狙い撃ち
筆者はポイントがアップする日曜日に、PayPayモールやYahoo!ショッピングでまとめて買い物しています。また、自分の利用環境では(PayPayステップだったりYahoo!プレミアム会員だったりの関係で)PayPayモールで10%、Yahoo!ショッピングで8%という付与率になり、お得な日に買い物することで、約5,700円も得できていたことに感激しました。
※2021年10月1日12:00より、PayPayモールやYahoo!ショッピングなどでのPayPay支払い時の還元率が1%から0.5%に変更になることが発表されました。(PayPayからの発表) |
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かなり話がずれましたが、「ボーナス運用」を始めたことで、いかにPayPayから還元を受けていたかがわかりました。元本割れの恐れはもちろんあるものの、今後も「ボーナス運用」を続けることは確定!このまま自動追加にしておいたら、運用利益も含めて、1年後にはいくらになっているのだろうとワクワクしています。
綿谷禎子
わたたにさちこ情報誌の編集部から編集プロダクションを経てフリーランスのライターに。現在は小学館発行のビジネス情報誌「DIME」を中心に、企業のオウンドメディアや情報サイトなどで幅広く執筆。生活情報サイト「All About」のガイドも務める。自称、キャッシュレスクイーン。スマホ決済や電子マネー、クレジットカード、ポイント、通信費節約などのジャンルのほか、趣味の文具や手帳の記事も手がける。
この著者の記事一覧はこちら現金を使わず、手軽に支払えるキャッシュレス決済。多くの会社が独自のサービスを展開し、それぞれに強みを持っています。連載「モバイル決済ミニ情報」では、主にスマートフォンを使った決済サービスにまつわる小ネタを紹介していきます。 |