どんなにスマホが進化しても、依然として残っているのがバッテリーの問題です。
買った当初は1日中使っていても平気だったのに、いつの間にか使える時間が短くなってしまっている…こういった経験、ありませんか?
原因はバッテリーの劣化です。
この記事では、スマホのバッテリー交換の価格と、バッテリーの減りが早くなる原因、そしてバッテリーを長持ちさせる方法を解説します。
スマホのバッテリー寿命まとめ※本記事の価格は全て総額表示
目次- スマホバッテリーの状態を確認する方法
- スマホバッテリーの寿命の目安
- バッテリーの寿命を延ばして長持ちさせる方法
- スマホの電池交換の価格・費用
- ドコモ・au・ソフトバンクのバッテリー交換の方法
- スマホのバッテリーの減りが早くなる原因
- バッテリーが取り外せないスマホの対処法・注意点
- バッテリー交換前に見るべきチェックポイント
- 自分でバッテリーを交換するのは面倒!?
- バッテリーの持ちが良いスマホ7選
- 正しい使い方でスマホのバッテリーを長持ちさせよう!
トップ画像引用元:
スマホバッテリーの状態を確認する方法
スマホのバッテリーの状態が良好なのか・劣化しているのかについては、端末内から確認することができます。
この章では、スマホのバッテリーの状態を確認する方法について詳しく見ていきます。
iPhone・Androidスマホ別に手順を紹介するので、是非チェックしてください。
iPhoneのバッテリーの状態を確認する方法
まず、iPhoneのバッテリーの状態を確認する方法について解説していきます。
- 「設定」を開く
- 「バッテリー」をタップ
- 「バッテリーの状態」をタップ
- 最大容量を確認して完了
これは筆者のiPhone XRで実際に確認してみた画像です。
一度破損してリフレッシュ品に交換した後、あまり頻繁に使用していなかったこともあり、最大容量は100%となっています。
この最大容量が少なくなればなるほど、iPhoneのバッテリーが劣化していると思ってください。
一般的には、80%程度になったら交換した方が良いといわれていますが、90%の状態でも著しくバッテリーの消耗が激しくなったという声もあります。
数値はあくまで目安として見るようにして、自分がiPhoneを使う上で支障を感じていないかどうかでバッテリーの交換や機種変更を検討すると良いでしょう。
Androidスマホのバッテリーの状態を確認する方法
次に、Androidスマホのバッテリー状態を確認する方法について解説していきます。
今回は筆者が使っているXperia XZ2で実際に操作した画像と一緒に説明していきますが、他社スマホのUIによっては若干手順が異なる可能性もあります。
- 「設定」を開く
- 「システム」をタップ
- 「端末情報」をタップ
- 「電池性能表示」をタップ
- 電池性能表示を確認したら「OK」をタップして終了
筆者のスマホは「充電能力は良好」と表記されましたが、「劣化している」と表示されることもあるようです。
電池性能表示の目安60%未満と表示された際には、バッテリーの交換や機種変更を検討するべきでしょう。
ただ、筆者の所感としては、使い始めてから1年半程度経過しており、かなりバッテリーの消耗が激しくなってきていると感じているので、自分の体感と表示される数値が必ずしも一致するとは限りません。
自分が使う上で支障を感じると思った時が、一番の替え時だといえるでしょう。
スマホバッテリーの寿命の目安
画像引用元:
前章で、スマホのバッテリーの状態を確認する方法について解説しました。
この章では、実際にスマホのバッテリーの寿命はどのくらいなのか、その目安について詳しく見ていきます。
併せて、スマホのバッテリーの寿命が近づいている兆候についても触れていきます。
目安は約1年半~2年
一般的に、スマホバッテリーの寿命は約1年半~2年だといわれています。
ただし、アプリを頻繁に複数利用するなどハードな使い方をしてきた人と、連絡手段としてのみスマホを使ってきたライトユーザーでは劣化するペースが大きく異なります。
実際、筆者はXperia XZ2を使い始めてもう1年半程度経過していますが、若干バッテリーの消耗が激しくなったと感じるものの、まだ快適に使えるレベルだと思っています。
1年半から2年程度はあくまで一般論であり、自分のスマホのバッテリーが実際にどんな状態なのかチェックしたいのであれば、上記のように端末内で状態を確認することをおすすめします。
また、スマホを使っている上で下記のような兆候が見られる場合も、バッテリーの寿命が近づいている証拠になるので、普段使う上で注意深く観察すると良いでしょう。
バッテリーの寿命が近い時に見られる兆候
次に、バッテリーの寿命が近い時にどのような兆候があるのかまとめました。
バッテリーの寿命が近い時に見られる兆候下記にて詳しく見ていきましょう。
バッテリーがすぐに熱くなる
スマホを買ったばかりの頃は、ずっと使用していてもバッテリーがただ減るだけで、それ以上の症状はありません。
しかし、バッテリーが劣化していくと、スマホが熱くなるなどの症状が現れる場合があります。
特に、容量の大きいアプリを長時間使用したり、大容量のデータをバックアップしている時や充電しながら使用している場合などによく見られる傾向があります。
真夏など気温が高い場所で使用している時に熱くなることも考えられますが、スマホは本来高温多湿の環境下で使われることを想定していないため、バッテリーに負荷がかかっているのは明確でしょう。
スマホが熱くなった場合は速やかに使用を中断し、熱が冷めるのを待ちましょう。
ただし、急速に冷やすと内部が結露し基盤の腐食に繋がる恐れがあるので、自然に熱が冷めるのを待ってください。
頻繁にこのような症状がある場合は、スマホまたはバッテリーの交換を検討しましょう。
100%充電してもすぐに切れる
後述にて詳しく解説しますが、スマホに使用されているリチウム電池は、約500回の充電を行うと劣化するといわれています。
スマホを長く使えば使う程充電の回数も多くなるので、スマホを長く使う分バッテリーの劣化は避けられないと言って良いでしょう。
100%まで充電したにもかかわらず、すぐに切れて頻繁に充電しなければいけない状況であれば、確実にバッテリーが劣化しており、交換が必要なタイミングだと考えられます。
常に充電ケーブルを繋いでいないといけないような状態であるなら、速やかにバッテリーの交換や機種変更を行うようにしましょう。
バッテリーの寿命を延ばして長持ちさせる方法
画像引用元:
バッテリーをはじめとした電池類は、基本的に消耗品です。
よって、不必要な充電を避けることが、長持ちさせる秘訣となります。
バッテリーが劣化するような使い方は避けよう
バッテリーを劣化させる代表的な要因は以下のとおりです。
バッテリーを劣化させる要因バッテリーを長持ちさせたい方は、これらの条件をできるだけ避けてスマホを使用してください。
バッテリーの寿命を延ばすための設定リスト
日常的に行える対策もいくつかあります。
一度スマホの設定を見直してみてください。
バッテリーの寿命を延ばすポイントつまり、電力を極力使用しないのが一番ということです!
iPhoneには便利な機能が搭載されている分、活用していない部分で電力を使用している場合があります。
ですので、臨機応変に便利機能のオンオフを切り替えることを心がけましょう。
スマホの寿命を縮める充電方法と対策法
普段何気なく行っているスマホの充電ですが、実はこの充電が、バッテリーの寿命を縮める一因となってしまうケースがあるのです。
次に、スマホの寿命を縮める充電方法にはどのようなものがあるのか、その対策法も含めて解説していきます。
充電中にスマホを使うとバッテリーが劣化する
バッテリーの劣化が進む原因のひとつとして、充電しながらバッテリー消費が多いアプリ使うことが挙げられます。
よく電車の中でモバイル充電器に繋ぎながらゲームをしている方もいますが、バッテリーにとってはかなり辛い使い方です。
充電したそばから放電することになり、バッテリーも熱くなるのでガンガン劣化していきます。
ガラケーの頃から言われていることですが、充電中は必要最低限の利用に留めましょう。
充電器に挿したままではバッテリーが劣化するかも
リチウムイオンバッテリーには、過充電になって発火するのを防ぐための保護回路が付いています。
残量表示が100%になれば充電は止まるので、充電器に繋いだままでも危険性はありません。
しかし、また充電可能なバッテリー残量になると、充電が再開されます。
これを繰り返していくうちに、バッテリーの劣化が加速していくのです。
リチウムイオンバッテリーは充電と放電を繰り返すごとに劣化します。
100%になったら充電器から外すようにしましょう。
ケースに入れたまま充電すると熱でバッテリー劣化が早まる
リチウムイオンバッテリーは、高温状態が続くと劣化が早まる性質があります。
どのスマホも充電中は本体の温度が上がり、スマホによっては「熱い」と感じる温度になることも。
この状態はバッテリーにかなりの負担がかかっています。
充電中はケースを外し、熱を逃がしてあげるとバッテリーの劣化が抑えられるでしょう。
スマホの電池交換の価格・費用
画像引用元:
最近のスマホは、バッテリーが埋め込まれています。
そのため、バッテリーを自分で交換することはできず、メーカーに出して交換してもらう必要があります。
iPhoneのバッテリー交換価格【全キャリア共通】
iPhoneのバッテリー交換価格は、モデルとAppleCare+への加入の有無で変わります。
iPhoneのモデル | 保証対象の交換価格 | 保証対象外の交換価格 |
---|---|---|
iPhone 12iPhone 12 miniiPhone 12 ProiPhone 12 Pro MaxiPhone 11iPhone 11 ProiPhone 11 Pro MaxiPhone XSiPhone XS MaxiPhone XRiPhone X | 0円 | 8,140円 |
iPhone SE(第2世代)iPhone 8、iPhone 8 Plus以前のモデル | 0円 | 5,940円 |
※表中の保証対象は、Apple 製品限定保証またはAppleCare+の保証対象。
Androidのバッテリー交換は各キャリアで対応してもらう
Androidのバッテリーは、販売した各キャリアで対応してもらえます。
電池パック※が取り外せるスマホなら電池パックを購入するだけですが、最近のスマホはバッテリー埋め込みになっているので、修理扱いになります。
※電池パックとは、ユーザーが自分で交換できるタイプのバッテリーのことを指します。
電池パックが取り外せるスマホのバッテリー価格
古いAndroidスマホの中には、電池パックさえ購入すれば、自分で交換できるものもあります。
バッテリーの価格はスマホによって異なりますが、2,500円~3,500円であることが多いです。
ただ、最近は電池パックの在庫を抱えないショップが多いので、取り寄せることになるでしょう。
ショップで取り寄せてもらうと待ち時間が長いので、オンラインショップから購入することをおすすめします。
オンラインショップ一覧また、キャリアでは電池パック購入時の割引サービスやプレゼントを行っています。
条件を満たせばかなりお得になるので必ず確認してください。
項目 | 条件 | 特典 |
---|---|---|
ドコモ | 同一機種を1年以上利用 | 継続利用10年以上:1,000ポイントで購入可能それ以外:2,000ポイントで購入可能 |
au | 安心ケータイサポートに加入 | 同一機種1年以上継続で電池パック1個プレゼント3年目に電池パックをもう1個プレゼント |
ソフトバンク | 安心保証パック(プラス)に加入 | 同一機種1年以上継続で電池パック1個プレゼント |
電池パックが取り外せないスマホのバッテリー価格
最近の電池パックが取り外せないスマホでは、バッテリー交換は修理と同じ扱いです。
メーカーに1週間~2週間預けることになりますが、代替機を借りればスマホのない期間はできないので安心してください。
バッテリー交換費用はキャリアやスマホで異なりますが、多くのスマホは1万円弱です。
項目 | バッテリー交換価格 | 受付場所 |
---|---|---|
ドコモ | 10,000円程度※機種によって異なる | ドコモショップオンライン修理受付サービス |
au | 非公開(約1万円) | auショップ |
ソフトバンク | 8,250円 | ソフトバンクショップオンライン修理受付 |
また、バッテリー交換時に条件を満たしていると割安にできます。
項目 | 条件 | 特典 |
---|---|---|
ドコモ | ケータイ補償加入 | 上限3,300円 |
au | 故障紛失サポートに加入 | 1回目の交換:5,500円2回目の交換:8,800円25ヶ月以上利用:2,200円割引 |
ソフトバンク | 安心保証パック(プラス)に加入 | 同一機種を1年以上継続で3,300円割引※1回のみ |
基本的に、各キャリアの保証オプションに加入していると割安になる傾向にあるので、バッテリーの持ちが不安な人は是非保証オプションに加入することをおすすめします。
ドコモ・au・ソフトバンクのバッテリー交換の方法
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バッテリー交換が必要になった場合は、自分が契約しているキャリアへ修理を依頼する必要があります。
ただし、使用しているスマホがiPhoneの場合は、キャリアショップではなく、以下の場所へ問い合わせてください。
問い合わせ先Androidユーザーの方は、以下の方法でバッテリー交換ができます。
ドコモのバッテリー交換の手続き
バッテリーの取り外しができる機種の場合は、ドコモショップかドコモオンラインショップで新しいバッテリーを購入してください。
バッテリーの取り外しができない機種の場合は、ドコモへ修理に出す必要があります。
ドコモショップで修理依頼することもできますが、オンライン修理受付サービスから依頼することも可能です。
ただし、以下の場合はドコモショップへ行く必要があるので注意してください。
オンライン修理受付サービスが利用できないケースauのバッテリー交換の手続き
バッテリーの取り外しができる機種の場合は、auショップかauオンラインショップで新しいバッテリーを購入してください。
バッテリーの取り外しができない機種の場合は、auへ預かり修理に出す必要があります。
auショップへ行き、バッテリー交換を依頼しましょう。
ソフトバンクのバッテリー交換の手続き
バッテリーの取り外しができる機種の場合は、ソフトバンクショップかソフトバンクオンラインショップで新しいバッテリーを購入してください。
バッテリーの取り外しができない機種の場合は、ソフトバンクへ修理に出す必要があります。
ソフトバンクショップで修理依頼することもできますが、オンライン修理受付から依頼することも可能です。
スマホのバッテリーの減りが早くなる原因
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スマホのバッテリーの減りが早くなる主な原因は次の2つです。
スマホのバッテリーの減りが早くなる原因バッテリーの劣化は交換か機種変更が必要です。
しかし、アプリの影響の場合は、アプリの削除や初期化で消耗を抑えられる可能性があります。
スマホのバッテリーの劣化
スマホのバッテリーには「リチウムイオンバッテリー」が使われています。
リチウムイオンバッテリーは小型で出力が高いので、電力消費の多いスマホにはぴったりのバッテリーです。
しかし、充電を繰り返すことで徐々に劣化していく性質があり、一般的には約500回の充電で最大容量の50〜70%まで劣化すると言われています。
つまり、毎日充電していると1年半後にはバッテリーが半分くらいになってしまうということです。
1日に複数回充電する場合は、さらに早く消耗してしまうことになりますね。
スマホのアプリの影響
気にかけない人が多いのですが、スマホに入れているアプリによっては、バッテリーの減りが早くなることがあります。
これはインストールしてみないとわからないことです。
メールアプリを更新したら新着メールのチェックをずっと行い続けるようになり、数時間でバッテリー切れというケースもありました。
もしあなたもアプリを入れた直後からバッテリーがゴリゴリ減るようになったら、直近でインストールしたアプリを疑いましょう。
- アプリの設定を見直す
- インストールし直す
- アプリの削除
設定とインストールし直しで改善しなければ、使用中のスマホとアプリの相性が悪い可能性があります。
このような不具合がある場合は、大体他のユーザーも同じ現象になっていることが多いので、アプリ名をネットで検索してみたり、アプリストアのレビューをチェックするのもおすすめです。
Androidは常駐アプリをたくさん入れるとバッテリー持ちが悪くなる
Androidを使っている多くの方は、「バッテリー・メモリ管理アプリ」や「無料のウイルス対策のアプリ」といった常駐アプリを入れているかと思います。
実際、ショップでバッテリー持ちが悪いと相談に来る方のスマホを見ると、こうしたアプリが何個も入っていることがあるのです。
話を聞くと、「何個も入れたほうが効果があると思った」や「ウイルスに感染しているという表示が出て怖くなって入れた」という方が少なくありません。
しかし、これらのアプリは常にスマホの中を監視し続けるタイプのものなので、バッテリーやメモリを大量に消費します。
さらに、この手のアプリは複数入れるとお互いに干渉し、スマホの動作が遅くなる恐れもあるのです。
こうした管理系のアプリやセキュリティアプリは、何個もインストールしないようにしましょう。
バッテリーが取り外せないスマホの対処法・注意点
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バッテリーの交換では、メーカーに預ける前に注意したいことがあります。
ショップで手続きを取るなら全て説明がありますが、オンラインで手続きを行う方は、次の2点に注意してください。
オンラインショップでのバッテリー交換で気を付けたい点スマホのデータのバックアップは必須
バッテリーの交換は修理と同様に、メーカーで全データが消去されます。
オンライン手続きではデータの消去をしてから郵送するように案内されますが、仮に消去作業をせずに送ったとしてもメーカーが全て消します。
これはスマホ内にある電話帳などの個人情報を守るためです。
そのためバッテリー交換に出す前には必ずバックアップを取りましょう。
詳しい手順は下の記事でご確認ください。
iPhoneのバックアップ方法
iPhoneのバックアップを取得して復元する方法【iCloud/iTunes】Androidスマホのバックアップ方法
AndroidからAndroidへ機種変更|バックアップを準備してデータ移行スマホに故障があると修理も同時に行われる
バッテリー交換をしたいスマホに次のような故障がある場合、修理が必須になります。
主な故障しやすいポイントこれは電波法で「スマホメーカーは通信機器を正常な状態に保つ」という義務が定められているためです。
そのため、修理が必要な状態にもかかわらず修理を断ると、バッテリー交換もしてもらえません。
ただ、修理とバッテリー交換の両方を頼むと、4~6万円前後かかることもあります。
現在キャリアの端末補償サービスに入っているのであれば、補償を利用した方が安くなるでしょう。
また、2年経過しているのであれば、機種変更した方が安上がりになるかもしれません。
バッテリー交換前に見るべきチェックポイント
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一部のスマホは、キャリアなどにバッテリー交換の依頼をしても、「バッテリーの劣化はほぼない」と言われ返却されてしまうケースがあります。
そこで、まずはセルフチェックとして、次に紹介する方法を試してみてください。
それでもダメだった場合は、バッテリー交換を依頼するようにしましょう。
バッテリー交換前に確認すべきこと画面の明るさや設定でバッテリーの持ちが改善されるか?
スマホの画面は年々高性能になり、今や人の目には画面を構成する点(ドット)すら見えないレベルになりました。
当然、画面表示で消費する電力も大きくなっているので、画面の点灯時間や照度の設定次第ではバッテリーの減りが早くなってしまいます。
また、BluetoothやWi-Fiなどは、使っていないときは無効にしておきましょう。
バッテリーの持ちを良くするために変更するべき設定こうした設定を変えるだけで、意外とバッテリー持ちが改善することがあります。
スマホの不要なアプリを消してバッテリーの持ちが改善されるか?
iPhoneもAndroidも、アプリストアからさまざまなアプリをインストールできます。
購入時にメーカーによってプリインストールされているアプリもたくさんあります。
しかしながら、普段から使うアプリはそこまで多くはありませんよね。
「アプリは起動さえしなければ、バッテリーを消費することはない」と思いがちですが、裏で動いているアプリは結構多いものです。
例えば電話やメールは、アプリを完全に終了していても受けられますよね。
これは電話アプリやメールアプリが裏で動いているからです。
そのため、普段使わないアプリを削除するだけで、バッテリー持ちが劇的に改善することがあります。
スマホの初期化でバッテリーの持ちが改善されるか?
ここまでの2つの方法で改善しなかった場合でも、スマホの初期化でバッテリー持ちが改善する可能性があります。
長くスマホを使っていると、システム回復できないエラーが蓄積されます。
重度のエラーでなければ普段の利用には支障ありませんが、実はこのエラーが原因でバッテリー消費が早くなっていることもあるのです。
しかし、初期化すると工場出荷時の状態まで戻るので、長年蓄積されたシステムエラーも全て消えます。
どのみちバッテリー交換に出すと初期化されてしまうので、初期化で改善すれば交換費用と時間の節約になります。
自分でバッテリーを交換するのは面倒!?
「Apple Careにもキャリアの補償にも入っていないから、バッテリー交換は自分でしたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
しかし結論としては、自分でバッテリーを交換するのはおすすめしません。
まず、新しいバッテリーを購入し、本体を分解する必要があります。
その分解には専用の工具が必要になりますので、結果的に費用がかさみますし、壊れるリスクもあるのでやめた方が良いでしょう。
例:iPhone XSのバッテリーを自分で交換する手順
以下、iPhone XSを例にした、バッテリー交換手順です。
ただし、あくまでざっくりとした手順です。
- Lightningコネクタ両側のネジを外す
- フロントパネルを開く
- ロジックボードと他の部品を接続しているケーブルの固定板を外す
- フロントパネルなどとロジックボードを接続しているケーブルを外す
- TAPTIC ENGINEとスピーカーに被さっている部品を外す
- ロジックボードと部品を接続しているコネクタをヘラなどで引っ掛けて起こす
- スピーカーとTAPTIC ENGINEの両方に貼り付いているシールをスピーカー側から剥がす
- TAPTIC ENGINE本体をピンセットなどで掴んで取り外す
- バッテリーを外す
- 新しいバッテリーを取り付け、元に戻す
ペンタローブ(星形)という特殊形状のネジなので、専用のドライバーや吸盤、ヘラなどの工具も必要です。
正直、iPhoneのバッテリー交換は高くても8,000円程度ですし、お金を払ってちゃんと公式にやってもらうほうがいいです。
自分で手を加えてしまうと、本当に故障した時などに対応してもらえなくなることがあります。
バッテリーの持ちが良いスマホ7選
次に、バッテリーの持ちが良いと定評のあるスマホを7機種紹介します。
バッテリーの持ちが良いスマホ7選下記にて、それぞれの機種のスペックや特徴について触れていきます。
iPhone 12 Pro Max
iPhone 12 Pro Maxのスペックは下記の通りです。
iPhone 12 Pro Max | |
---|---|
画面サイズ | 6.7インチ |
本体サイズ | 高さ:160.8mm幅:78.1mm厚さ:7.4mm |
重さ | 226 g |
アウトカメラ | 1,200万画素(超広角、広角、望遠) |
インカメラ | 1,200万画素 |
ROM | 128GB・256GB・512GB |
CPU | A14 Bionic |
認証 | Face ID (顔認証) |
防水 | IP68等級 |
5G対応 | ○(Sub6波のみ) |
カラー | シルバー・ゴールド・グラファイト・パシフィックブルー |
詳細 | iPhone 12 Pro Max評価レビュー |
iPhone 12 Pro Maxは、iPhone 12シリーズの中で最も性能の高いモデルです。
iPhoneは元々バッテリー容量が公開されていないため明確な容量は不明ですが、最大20時間のビデオ再生が可能となります。
また、iPhone 12 Pro Maxに搭載されているA14 Bionicチップによって、これまでのiPhoneよりも格段に省電力性能がアップしています。
外出先でも安心して長い時間使えるiPhoneだといえるでしょう。
iPhone 12
iPhone 12のスペックは下記の通りです。
iPhone 12 | |
---|---|
画面サイズ | 6.1インチ |
本体サイズ | 高さ:146.7mm幅:71.5mm厚さ:7.4mm |
重さ | 162 g |
アウトカメラ | 1,200万画素(超広角、広角) |
インカメラ | 1,200万画素 |
ROM | 64GB・128GB・256GB |
CPU | A14 Bionic |
認証 | Face ID (顔認証) |
防水 | IP68等級 |
5G対応 | ○(Sub6波のみ) |
カラー | ホワイト・ブラック・(PURODUCT RED)・グリーン・ブルー・パープル |
詳細 | iPhone 12評価レビュー |
iPhone 12 Pro Maxと同じく明確なバッテリー容量の記載はないものの、最大再生時間が短いことを考えると、iPhone 12 Pro Maxよりも容量が少ないのではと考えられます。
ただ、iPhone 12はiPhone 12 Pro Maxと同様に、省電力性能がアップしたA14 Bionicチップが搭載されているので、長い時間充電要らずで利用することができるでしょう。
iPhone 12 Pro Maxよりも価格は安いので、コストを抑えたい人にもおすすめです。
ROG Phone 5
画像引用元:
ROG Phone 5のスペックは下記の通りです。
ROG Phone 5 | |
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画面サイズ | 約6.78インチ |
本体サイズ | 高さ:173mm幅:77mm厚さ:9.9mm |
重さ | 239g |
アウトカメラ | 広角:約6,400万画素超広角:約1,300万画素マクロ:約500万画素 |
インカメラ | 約2,400万画素 |
バッテリー | 6,000mAh |
RAM | 8GB/12GB/16GB |
ROM | 256GB |
CPU | Snapdragon 888 5G |
認証 | 顔・指紋(画面内) |
防水 | --- |
カラー | ファントムブラック・ストームホワイト |
ROG Phone 5はASUSが開発したゲーマー向けの高性能スマホです。
デュアルバッテリー仕様で、3,000mAh+3,000mAhの計6,000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、バッテリーのみで1日中ゲームができるレベルだといわれています。
また、中央の電子回路を避けてバッテリーが配置されているため、手に持った時にスマホの熱が伝わりにくい設計となっており、長時間快適に使うことができます。
ゲームをしても1日中使えるレベルのバッテリー容量なので、ゲームを使わない人であればより長く充電要らずで利用することができるでしょう。
OPPO A54 5G
画像引用元:
OPPO A54 5Gのスペックは下記の通りです。
OPPO A54 5G OPG02のスペック | |
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サイズ | 高さ:163mm幅:75mm厚さ:8.4mm |
重量 | 約190g |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
外部メモリ推奨最大容量 | 256GB microSDXC™ |
メモリ(RAM) | 4GB |
ストレージ(ROM) | 64GB |
ディスプレイ | TFT-LCD約6.5インチ2,400×1,080 |
CPU | Snapdragon™ 480 5G Mobile Platform2.0GHz/2+1.8GHz/6 |
生体認証 | 指紋/顔 |
メインカメラ(4眼) | 約4,800万画素約800万画素約200万画素約200万画素 |
サブカメラ | 約1,600万画素 |
詳細 | OPPO A54 5Gのレビュー |
OPPO A54 5Gは大手キャリアでも2万円台で購入できる非常にリーズナブルな5Gスマホです。
なるべく安くスマホを購入したい人にぴったりな機種だといえるでしょう。
バッテリーについても、格安でありながら5,000mAhの大容量バッテリーが搭載されており、持続時間はスタンバイ状態で約40時間です。
たっぷり使っても充電切れの心配がないので、外出時にも安心して使うことができるでしょう。
AQUOS R6
画像引用元:
AQUOS R6のスペックは下記の通りです。
AQUOS R6 | |
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画面サイズ | 約6.6インチ |
本体サイズ | 高さ:162mm幅:74mm厚さ:9.5mm |
重さ | 207g |
アウトカメラ | 標準:約2020万画素ToFカメラ |
インカメラ | 約1260万画素 |
バッテリー | 5000mAh |
RAM | 12GB |
ROM | 128GB |
CPU | Qualcomm® Snapdragon™ 888 |
認証 | 顔・指紋 |
防水 | IPX5/8 |
カラー | ブラック・ホワイト |
詳細 | AQUOS R6の詳細・レビュー |
AQUOS R6は、これまでのAQUOSスマホの中で1番容量が大きい5,000mAhのバッテリーを搭載しています。
また、高画質・省エネ性能に定評のあるPro IGZO OLEDと呼ばれるディスプレイが採用されており、高画質で動画や写真を楽しむだけでなく、充電を長持ちさせる効果も期待できます。
さらに、充電中にバッテリーに負荷がかからないように、温度や電圧を検知して充電を制御する「インテリジェントチャージ」も利用できます。
これはバッテリーの劣化を抑えることができる機能であり、自分で設定する必要はありません。
AQUOS sense4
画像引用元:
AQUOS sense4のスペックは下記の通りです。
AQUOS sense4 | |
---|---|
画面サイズ | 約5.8インチ |
本体サイズ | 高さ:148mm幅:71mm厚さ:8.9mm |
重さ | 176g |
アウトカメラ | 標準:約1,200万画素広角:約1,200万画素望遠: 約800万画素 |
インカメラ | 700万画素 |
バッテリー | 4,570mAh |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
CPU | Qualcomm® Snapdragon™ 720G |
OS | Android 10 |
認証 | 顔・指紋 |
防水 | IPX5/IPX8 |
カラー | ライトカッパー・ブラック・シルバー・レッド・ブルー・イエロー |
詳細 | AQUOS sense4の評価レビュー |
AQUOS sense4は、前章で解説したAQUOS R6と比べて安価なミドルレンジスペックであり、スマホの価格を抑えたい人におすすめです。
また、AQUOS R6のPro IGZO OLEDよりも画質は劣りますが、同様に省エネ効果が期待できるIGZOディスプレイも搭載されています。
さらに、これまでのAQUOS senseシリーズの本体サイズとほぼ変わらず、しかしバッテリー容量が大幅にアップしたAQUOS sense4は、これまで以上にバッテリーの持ちが良くなっています。
しっかり使った場合は1日・ライトな使い方の場合は最大1週間、充電要らずで使えるといわれています。
Galaxy S21 Ultra 5G
画像引用元:
Galaxy S21 Ultra 5Gのスペックは下記の通りです。
Galaxy S21 Ultra | |
---|---|
画面サイズ | 約6.8インチ |
本体サイズ | 高さ:165.1mm幅:75.6mm厚さ:8.9mm |
重さ | 227g~229g |
アウトカメラ | クアッドカメラ標準:約1億800万画素超広角:約1,200万画素望遠: 約1,000万画素(3倍ズーム+10倍ズーム) |
インカメラ | 約4,000万画素 |
バッテリー | 5,000mAh |
RAM | 12GB |
ROM | 256GB |
CPU | Snapdragon 888 |
認証 | 顔・指紋 |
防水 | IP68 |
カラー | ファントムブラック・ファントムシルバー |
詳細 | Galaxy S21 Ultraの実機レビュー |
Galaxy S21 Ultra 5Gは、Galaxyスマホの最新ハイエンドモデルです。
5,000mAhの大容量バッテリーに加えて、表示内容によってリフレッシュレートを最適化し電力の節約ができるバッテリーと高性能プロセッサによって、1日中途切れることのないバッテリーの持ちを実現しています。
高性能と高い電力効率が両立した非常に魅力的な機種なので、スペック重視の人は是非購入を検討してみてはいかがでしょうか。
【2022年3月】スマホおすすめランキング|人気Androidの性能・価格を徹底比較!正しい使い方でスマホのバッテリーを長持ちさせよう!
画像引用元:
今回はスマホのバッテリー交換の価格や、バッテリーの減りが早くなる原因等を解説しました。
スマホのバッテリー持ちが悪くなる原因の多くは、リチウムイオンバッテリーの性質を理解すればある程度は予防できます。
スマホのバッテリー寿命まとめとは言え、バッテリーは使っていたら劣化するのは自然なことです。
どんなに気をつけた使い方をしても、劣化は必ず起こります。
そして、劣化してしまった場合の最善の対処法は、キャリアやメーカーに依頼して交換してもらうことです。
スマホの精密化に伴って、ユーザーが自力でできることは昔より限られてきています。
iPhoneが発熱する原因は?バッテリーが熱くなった時の正しい対処法