PDFファイルにパスワードをかけ、パスワードだけ別に送るといった方法は、以前から行われてきたセキュリティ対策です。とはいえ、ファイル本体とパスワードが別々なため、ファイル本体が見つかってもパスワードが見つからずPDFが開けない…といったトラブルも起こりがち。そうした際には、パスワード解析ツールを使うのが便利です。
忘れてしまったPDFのパスワードを解除する方法の画像はこちら >>総当たり方式でPDFパスワード解除
同じ会社内ではなく、社外へ送る文書のファイル形式にはPDF形式を利用することがほとんどでしょう。PDFファイルは、入手した人が容易に加工・編集が行えないため重宝されているのですが、さらに情報保全に念を入れるため、PDFファイルにはパスワードロック機能も用意されています。
PDFファイルをロックしたパスワードは、通常PDFファイル本体と別な送信方法で送られます。PDFファイルを受け取った直後であれば、パスワードも手元にある状態のため問題ありませんが、時間が経ってからPDFファイルを参照しようとすると、パスワードの方が見つかれずに苦戦する…といったケースも増えてきます。
このように、パスワードが見つからないときに便利なツールが「PDFCrack」です。PDFCrackは、PDFファイルのパスワードを総当たり式で解析するアプリで、パスワードが4桁程度の短いものであれば一瞬で解析できます。
PDFロック解除でパスワードを不要に
ただし、PDFパスワードが長くなればなるほど解析は難しくなり、家庭で使われるパソコンの性能では12ケタ以上の解析は現実的ではありません。PDFCrackのパスワード解析に時間がかかるようであれば、パスワード自体を探し出した方がよいでしょう。
【次のページ】PDFCrackを使う、あるいは無事パスワードがメールなどから発見された...編集部おすすめ