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「iPhone 13」シリーズ、うれしいポイントと残念なポイント

沿って mobilephones 01/07/2022 823 ビュー

アップルから「iPhone 13」「iPhone 13 mini」「iPhone 13 Pro」「iPhone 13 Pro Max」が発表されました。販売不振が伝えられていたminiも無事継続となり、前モデルと同じく4機種のラインナップ。パッと見た目には変化が分かりにくいですが、「A15 Bionic」の搭載をはじめ、13 Pro/13 Pro Maxのディスプレイは最大120Hzまでの可変リフレッシュレートにも対応。トレンドをしっかりキャッチアップしつつ、iPhoneらしい独自機能も追加されるなど、着実に進化を遂げている印象です。以下に個人的な視点も交えつつ、気になったポイントをまとめました。

うれしいポイント:13 ProとPro Maxがマクロ撮影に対応

まずは13 Pro/13 Pro Maxから。前モデルの12 Proと12 Pro Maxの間には、カメラのセンサーサイズや望遠レンズの焦点距離といった違いがありましたが、今回の13 Proと13 Pro Maxの間では、そうしたハードウエア的な差異がなくなりました。純粋にディスプレイサイズで選べるようになったのは、個人的にうれしいポイントのひとつです。

そのカメラは、センサーサイズ、超広角レンズの明るさ、望遠レンズの焦点距離といった点が進化していて、前モデルよりもさらに明るく、広く、遠くまできれいに撮れるようになりました。なかでも注目は、マクロ撮影への対応。最近は商品撮影にiPhoneを使うことも多いので、超広角カメラで最短2cmまで寄れるのはありがたい限りです。引き続きLiDARスキャナーも搭載されていて、夜間のポートレートなどもきれいに撮れそうです。

「iPhone 13」シリーズ、うれしいポイントと残念なポイント

うれしいポイント:クリエイティビティを刺激する新カメラ機能

カメラが進化したのは13 Pro/13 Pro Maxだけでなく、13/13 miniでも光学手ぶれ補正機能が強化されているほか、iPhoneらしい新機能も追加されています。写真の色味や明るさを、好みに調整して撮影できる「フォトグラフスタイル」や、ビデオ撮影で本格的なボケ味のある映像が撮れる「シネマティックモード」は、購入したらぜひとも試してみたい機能。特に、あとからピントを調整できるというシネマティックモードは、普段あまり動画撮影をしない筆者でもかなり気になります。機能そのものだけでなく、この機能がユーザーのクリエイティビティをどう刺激するかも楽しみ。SNSのタイムラインに、映画みたいな動画がバンバン投稿されるようになったら楽しいですね。

今回、写真や動画の機能が強化されたこともあってか、13と13 miniには512GB、13 Proと13 Pro Maxには1TBといった大容量モデルもラインナップされています。選択肢が増えたのはうれしいのですが、一方でこれをまるっとバックアップしようと思うと、相応のiCloudの容量が必要になるのは悩ましいところ。PCにバックアップするなら、より高速のUSB Type-C端子が欲しいところですが、引き続きLightningコネクターが採用されています。

残念なポイント:USB Type-C端子や指紋認証の搭載はなし

個人的にこのUSB Type-Cの採用とともに期待していたのが、生体認証のアップデートでした。まだしばらくマスク生活が続くなか、今回同時発表された「iPad mini(第6世代)」のような、電源ボタン一体型の指紋認証センサーが採用されたらいいなと思っていたのですが、生体認証は引き続きFace IDだけでした。筆者はApple Watchユーザーなので、マスクをしていてもiPhoneとWatchの組み合わせでロックを解除ができるからいいのですが、そうでない人はそろそろ指紋認証を搭載するほかのスマホに乗り換えたくなっているのでは…?と心配しています。

もうひとつ、今回バッテリーの持ちが1.5~2.5時間も長くなったのは大変うれしい一方で、全体に厚みが増して重くなっているのも気になるポイントです。アクセサリーの豊富さもiPhoneの魅力。ケースをつけて使うユーザーが多いことを考えると、特に13 Pro Maxはそろそろ限界ではないでしょうか。4機種のどれにするか迷ったときは、機能やディスプレイサイズ加えて、重さにも注意を払った方が良さそうです。

自分で買うなら「iPhone 13 Pro」のシエラブルー、容量は256GB

個人的に購入する予定なのは、iPhone 13 Proのシエラブルー、256GBです。現在はiPhone 12 Pro Maxを使っていますが、私の手には大きく重く、これ以上重くなるのは厳しいと感じています。また、先に書いたようにiPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxにパネルサイズとバッテリー容量以外の機能差がなく、どうしても大画面でないという場合以外は、価格を考えてもiPhone 13 Proです。

ストレージ容量は、現在256GBを使っていますが半分近い余裕があるので、次も256GBで足りるのではないかと思っています。ただ不安要素は、シネマティックモードが楽しくて、動画をたくさん撮るようになったら足りなくなるかもってことですね。

著者 : 太田百合子

おおたゆりこ

テックライター、エディター。インターネット黎明期よりWebディレクションやインターネット関連のフリーペーパー、情報誌の立ち上げに携わる。以降パソコン、携帯電話、スマートフォンからウェアラブルデバイス、IoT機器まで、身近なデジタルガジェットと、それら通じて利用できる様々なサービス、アプリケーション、および関連ビジネスを中心に取材・執筆活動を続けている。

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