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ヒットマンもネットで雇う時代、と思ったら地雷だった…やばすぎる偽殺人代行サイト

沿って mobilephones 02/05/2022 993 ビュー

ポチっちゃいけないコトもある。

一昔前は「Amazon(アマゾン)だけで生活できるか?」なんてTV番組が成立するくらい、ネットで買えるものって限られてました。でも、今はガジェットも生鮮食品もおしゃれな服も趣味の雑貨も、ほとんど何でもポチれます。ポチれるものは物理的なモノだけじゃなく、レストランやホテル予約もネットだし、タクシーもスマホで呼べるし、家事や買い物もネットで依頼できるし、生活のほとんどがネットでカバーされるようになりました。

そんな今だから、「殺人を代行するよ」というWebサイトを見たら、それを信じちゃう人もいるんでしょうね。米国ミシガン州の地域メディアmliveによれば、RentAHitman.com(ヒットマン雇おうドットコム)なるWebサイトに元夫の殺害を依頼した女が逮捕され、裁判でその罪を認めました。

mliveによれば、依頼者のWendy Lynn Weinは2020年春、RentAHitman.comにアクセスし「元夫の問題をプロに相談したい」旨をWebのフォームに入力しました。でも、RentAHitman.comは、ヒットマン派遣業者風Webサイトを公開しているだけであって実際はそうじゃないので、Weinの情報を警察に通報。そうと知らないWeinは同年7月、指定されたとある駐車場に行ってヒットマンと思しき人物に報酬の5,000ドル(約57万円)を渡そうとします。でもそのヒットマンが実は覆面警察官で、そのまま殺人教唆とコンピューター犯罪の疑いで逮捕となった次第です。

ヒットマンもネットで雇う時代、と思ったら地雷だった…やばすぎる偽殺人代行サイト

RentAHitman.comはWebサイト上に「暗殺請け負います」と明記してはいないものの、「ダーティワークはわれわれにおまかせ」的な文言や、「長年揉めていたことが数日で解決しました!」みたいな思わせぶりな体験談が並んでいて、いかにもUber Eatsでタピオカ注文するくらい気軽にヒットマンを雇えちゃいそうな雰囲気を醸しています。ただし「Rent-A-Hitmanは1964年のヒットマン情報プライバシー保護法(Hitman Information Privacy Protection Act、HIPPA)準拠の唯一の組織なので、あなたの秘密は守られます」というくだりは一見まともそうなんですが、「ヒットマン情報プライバシー保護法」なんて存在しなくて、多分HIPAA(健康保険可搬性および説明責任法)あたりに引っかけたダジャレです。

だから冷静になれば、ダークウェブでもないのにこんなサービスありえないってどっかで気づきそうなんですが、そもそも誰かの殺人を本気で考える時点で冷静になれないのかもしれません。ちなみにRentAHitman.comの真の存在は、「セキュリティテストサイト」だそうですが、今はこの事件からの注目に答えるようにオリジナルグッズも企画してて、商魂たくましいですね。mliveによれば、このドメインの所有者は2005年の立ち上げから今までに130件ほど警察に通報し、地域の治安に貢献しているとのこと。

でも、このWebサイトで引っかかる人がたくさんいるってことは、RentAHitman.comみたいに通報するんじゃなく、暗殺するって言っといて報酬だけ巻き上げる、みたいな詐欺が起きてそう…。と思ったら、New York Timesによればダークウェブにはこういう事案がたくさん転がってるみたいです。そもそも依頼者の要望が違法だから、詐欺って気づいても泣き寝入りになりやすいし。本当に違法行為を代行しちゃう闇社会にアクセスするのもダメ絶対ですが、こういう殺る殺る詐欺があることも、一応知っといたほうがよさそうです。

Source: RentAHitman via mlive、New York Times

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