整理整頓が大事ってこと!
そろそろ大掃除の時期が近づいてきました。今年はいろいろ大変でしたが、「今年の汚れを今年のうちに」落とすために、インターネットブラウザの中身も一掃しておきませんか? といっても、人に見られたくない検索履歴のことではありませんよ(まあそれもアリですが)。ブラウザに残っているCookieやキャッシュ、拡張機能のことです。これが意外と、ブラウザの動きを鈍くさせる原因になるのです。今こそすっきりクリアして、ウェブ作業がサクサク進むようにしてしまいましょう!
ステップ1:お気に入りのページはブックマーク、またはタブ管理機能で整理する
Google Chromeは「Cookieと拡張機能のせいでオンライン作業が重くなる!」という声もありますが、他のブラウザでも同じことは起こりえます。特に、ついついタブをたくさん開いちゃう、という方は要注意です。
かくいう私もChromeの[中断したところから続行]機能を愛用するタイプ。作業途中など、「またあとでこれ見たいんだよね」というとき、ブラウザを閉じた後でも展開中のタブをすべて保存してくれる機能はたいへん便利です。ただ、タブを開きすぎてしまうとファビコンがどんどん細くなって、最終的に判別不能状態に。「これなんだっけ?」といちいち確認する手間が増えて、本末転倒になります。そこまでいくと、デバイスのシステムリソースが占有されてしまう恐れも。特にバックグラウンドでプログラムが走っていたりすると、最悪です。
そこでブラウザ整理の第一歩として、お気に入りのサイトはブックマークして、タブはすべて閉じるようにしましょう! 万が一、「ブックマークなんて…嫌!」という方は、タブ管理拡張機能を試してみては。OneTab、Session Buddy、The Great Suspenderなど優秀なものがいくつかありますが、いずれも使っていないタブをブックマークのように一時停止状態にしてくれる機能です。指定したカテゴリに沿ってタブを整理できるので、これもかなり使えます。
今紹介した3つはChrome専用となっていますが、Chromeの拡張機能の多くはEdgeでも使えます。FirefoxとSafariにも同様の独自機能があります。復元方法はブックマークと同様で、対象のフォルダを右クリックすれば保管してあるタブがすぐに復活。
ただし、拡張機能を入れすぎると、これまたブラウザが機能低下する恐れがありますので、できれば拡張機能ではなくブックマークを使用することをお勧めします。ちなみに、拡張機能はすべてのページにコードを挿入するものが多く、広告ブロッカーなど、新しいページを開くたびに変更が加わる場合は読み込み時間も長くなります。拡張機能が増えてきたな、と思ったら不要なものを無効化、あるいはアンインストールすることをお勧めします。ただ、タブ管理拡張機能の動作はこれと異なるので、ブックマークを使いたくない場合は使用してみてもいいですね。
ステップ2:キャッシュとCookieを上手に整理する
キャッシュとCookieについては、慌ててクリアしてしまうのは早計かもしれません。この2つには、「ウェブページの読み込み速度アップ」や「パスワードの保存」など、メリットも多いからです。これがないと、オンラインバンクの残高を確認する際、毎回手打ちでパスワードを入れなければなりません。それはちょっと面倒ですね。ただ、一部のCookieは過去のウェブアクティビティを追跡し、また一部のキャッシュデータはウェブサイト上の古い情報までリロードしようとするので、読み込みの中断や速度低下のもとになる恐れもあります。
一番手っ取り早い解決策は、ブラウザを完全にクリアしてしまうことですが、それよりは設定画面から[閲覧履歴の削除]を行なったほうがベターでしょう。それぞれの項目にチェックボックスがついているので、パスワードなど残しておきたい項目はチェックを外し、あとは消去したいデータ量に応じて閲覧履歴やキャッシュされた画像やファイル、Cookieなど不要なものはクリアしてしまいましょう!
その後は、ブラウザを閉じる際にキャッシュなどもすべて削除するように設定したうえで、1Passwordなどのパスワード管理拡張機能を活用すれば、ブラウザにすべてのデータを保存してもらわなくてもOKです。
ステップ3:ブラウザを最新バージョンに保つ
最後に、ブラウザが最新バージョンになっているか確認しておきましょう! 一見単純なことですが、通常、最新アプデには新機能やセキュリティの修正、パフォーマンスの改善が含まれていますので、Chrome、Edge、Safari、Firefoxなどをしっかりアップデートしておくことが効率的にブラウザを活用する近道です。 そうそう、インターネットの速度とマルウェアもチェックしておいてくださいね。思いがけないところにブラウザの速度低下の原因が潜んでいる場合もありますので。