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5Gスマホ「BALMUDA Phone」お披露目、発表会で寺尾社長が語ったこと

沿って mobilephones 23/01/2023 542 ビュー

BALMUDA Phoneの画面は約4.9インチ。ブラックとホワイトの2色です

基本的なスペックは?

BALMUDA Phoneはバルミューダが同日に立ち上げを正式発表した、IT分野の製品やサービスを取り扱う「BALMUDA Technologies」ブランドの第1弾として発売されるもの。オンラインストアでは11月17日から予約受付を開始します。

以下、基本的なスペックをおさらいしていきましょう(一部、ソフトバンクのWebサイトから抜粋)。ディスプレイは約4.9インチのフルHD(1,920×1,080ドット)、本体サイズは約69×123×13.7mm、重さは約138g。手のひらに収まるサイズ感です。カラバリはブラックとホワイトの2色で展開します。

電源ボタンは背面にあり、指紋センサーを一体化しています。背面のメインカメラは有効画約4,800万画素、ディスプレイ右上のサブカメラは有効約800万画素です。この本体サイズながら、ワイヤレス充電やおサイフケータイ(Felica)に対応し、防水(IPX4)および防塵(IP4X)もサポートします。プロセッサはオクタコア(2.3GHz+2.2GHz+1.8GHz)のクアルコム Snapdragon 765で、ストレージは128GB、メモリは6GB。

また、OSはAndroid 11、Wi-FiはIEEE802.11ax/ac/a/b/g/n、Bluetoothは5.2です。microSDなど外部メディアには対応していません。バッテリー容量は2,500mAhで、4G LTEの場合で連続通話時間は約1,170分、連続待受時間は約260時間となっています。ソフトバンク取り扱いモデルの対応バンドは以下の通りです(5GとLTEのみ抜粋)。

また、バルミューダのWebサイトでは以下のように記載されています(5GとLTEのみ抜粋)。

アプリにこだわり

BALMUDA Phoneでしか利用できない(Google Playストアには展開しない)オリジナルアプリをプリインストールしているのも特徴のひとつです。寺尾社長がいうには、「我々はスマホの画面を見過ぎていないか。人生はスマホの画面を見るためではない。スマホに触れる時間が短くなるように基本アプリをデザインした」とのこと。

スケジューラアプリは、ピンチイン・ピンチアウトで表示範囲を1日から1年まで伸縮可能。縦軸に日付、横軸に時間帯を表示するスタイルです。メモアプリでは、任意の色を付けて管理しやすくする、場所を移動する、といった操作が行えます。

5Gスマホ「BALMUDA Phone」お披露目、発表会で寺尾社長が語ったこと

カメラアプリはフードモードが強み。バルミューダが蓄積した「どのようにパラメータを変化させれば、料理が美味しそうに撮れるか」のノウハウが詰め込まれているそうです。

計算機アプリは、3桁のコンマ表示、4桁の「億」「万」といった漢字表示を切り替えられる仕様。ドル、ユーロ、中国元など、現在のレートで為替計算もできます。

ホーム画面は、背景色、パーソナルストライプ、シグネチャーをユーザーがカスタマイズできる仕掛け。背景にある2本のストライプをなぞるとよく使うアプリが起動する――というショートカットになっています。

発表会で語られたこと

プレゼンの前半で、バルミューダの経営が苦しかったころのエピソードを紹介した寺尾社長。現在は「BALMUDA The Toaster(2015年発売)」が主力商品のひとつとなり、最新作のコーヒーメーカー「BALMUDA The Brew」も売れているとしたあと、「最近になってやっと、やりたいことができるようになりました」と話し、次のように続けます。

「創業前にはパソコンを作りたかったんです。いまやコンピューターは手のひらサイズのスマートフォンになりました。現在のスマートフォンは画一的で、iPhoneもAndroidもほとんど同じに見えます。そして、もうひとつストレスを感じるのが、年々、サイズが大きくなってきたこと。人々は大きな板を耳につけて話し、とりこになったように画面を見つめています。私たちが手がけるスマートフォンは大きさ、デザイン、中身もまるで違う。BALMUDA Phoneは、より良い体験ができるスマートフォンです」(寺尾社長)

BALMUDA Phoneという新たな製品によって、世の中のスマートフォンに対する不満を解消していきたい――という思いを強調しました。

また、「人は1日に50~100回、スマホに触るので持ちやすくあるべき」「疲れて帰ってソファに座り、手に取ったときに自然なデザインが良い」といった哲学も披露。相当なこだわりをもって開発したことがうかがえました。

小型のスマートフォンは売れないのでは?

寺尾社長は質疑応答にも対応。企画、アイディア出し、デザインは基本的に自分自身が行ったとのこと。スケジューラアプリなども、スケジュール管理に面倒くささを感じた経験から開発のヒントを得たと語ります。

―― 日本市場でiPhone 13 miniはあまり売れていない。小型のスマートフォンは思ったより売れないのでは?

寺尾社長:私の周りではiPhone 13 miniを使っている人をよく見かけます。iPhone 13 miniだけでも、ほかのスマホメーカーのトップレベルか、もしくはそれを上回る数が出ているのではないでしょうか。アメリカでは売れていないという話も聞きますが、日本では使ってる人をよく見かけます。

小さいサイズのiPhone 13 miniがあまり売れてないというのは、iPhone 13と比べて売れていないだけで、総台数として規模が違います。そこを我々が気にする必要はないでしょう。大きな画面でゲームをやる人ばかりじゃない、動画を見る人ばかりじゃないと思うんです。このちょうどいい大きさで、先ほどの基本アプリが入っている。それらの積み重ねによって、必ず一定数の方々にご興味を持っていただき、選んでいただくチャンスがあると思っています。

―― 競合製品に対する優位点や差別化のポイントは?

寺尾社長:私たちが今回、このモバイル事業に参入した理由というのも、チャンスがあると思ったからです。iPhoneは、あまりにもスタンダードになりすぎてしまった。Appleは世界の巨人になりました。その結果、みんな同じような携帯電話しか使わなくなっています。いくらなんでもこの状態が長く続きすぎているので、皆さん変化が欲しくはないですか。iPhoneがスタンダードになったこと、むしろそこに弱点があるんじゃないかと思っています。

―― これまでもアプリで差別化を図ったスマホはあまりうまくいっていない。

寺尾社長:私の知る限り、基本アプリを独自でひと通り準備するというのは、あまりされていないのではないでしょうか。日々の生活で使う基本アプリが、意外とスマートフォンの利用体験に結びつきます。我々がアプリの開発で心がけているのは、使っている時間を短くすること。例えば計算機。ほかのことを考える必要がなく、すべての機能をここに集約しました。やりたいことが一瞬で済むようにしています。

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