使いやすさアップ。
クラウドストレージサービスのGoogle ドライブが、大きく変わります。ここではファイル共有からバックアップ、管理まで、大きなアップデートの詳細をお伝えしましょう。
共有ファイルのセキュリティアップデート
Google ドライブでは、今後(9月以降)共有ファイルやフォルダのリンクの仕様が変更されます。正確には2017年に変更の下準備がすでに実施されており、今後は古い共有リンクが動作しなくなる場合があるのです。
Google ドライブのファイル共有は、共有相手のGoogle アカウントを指定するか、共有URLリンクを生成します。共有リンクの場合、URLを渡された人は誰でも、ファイルやフォルダにアクセスできるのです。これはこれで便利ですが、リンクURLの文字列が推測されるという危険性もわずかながら存在しました。
しかし2017年以降、リンクに特別なリソースキーが追加され、文字列を推測することがずっと難しくなりました。そして今年の9月13日以降には、2017年以前に生成されたファルやフォルダのリンクにもリソースキーが追加されます。これにより、問題が発生するケースがあるのです。
問題となるのは、古いリンクを新しい人が利用するケースです。
(Google Docs、Sheets、Slides、Formsはこの問題の影響を受けません。また以前に古い共有リンクを使っていた人は、引き続き利用できます)
Google ドライブのウェブ版では、この件に関するメッセージが表示されます(メールを受け取る人もいるかもしれません)。また「ファイルを見る」をクリックするか、このリンクを開くことで、このセキュリティアップデートが適応されているかがわかります(古いアクセス方法を維持したい場合には、アップデートをキャンセルすることもできます)。
アップデートの確認は、Google ドライブで「is:security_update_applied」「is:security_update_applied type:folder」を検索してもOK。詳しくは、こちらのサポートドキュメントを見てください。
デスクトップ版のGoogle ドライブ
Windows版とmacOS版の、新しいGoogle ドライブのソフトウェアも発表されています。これは、古いソフトである「バックアップと同期」を置き換えるものです。
新しいソフトウェアでは、簡単にGoogle ドライブのファイルにアクセスできます。一部、あるいはすべてのファイルをローカルのPCに保存しておけば、ネットにアクセスできないときに便利でしょう。さらに、写真や動画をクラウドに簡単にアップロードすることもできます。
新しいソフトウェアではエクスプローラーやファインダーにファイルを表示できるので、ローカルのファイルと同じように表示、編集できます。さらに外付けドライブを含め、特定のフォルダをGoogle ドライブにバックアップすることも可能です。
新しいデスクトップ版のGoogle ドライブは、Googleのブログ記事からダウンロード可能です。セットアップはステップ・バイ・ステップで行われるので、ユーザーはGoogle アカウントにログインするだけでOK。
新しいGoogle ドライブは2画面構成で、1つはローカルからフォルダをバックアップするエリア、もう1つはすでにWindowsやmacOSからGoogle ドライブに同期されているファイルのエリアです。新しいデスクトップアプリは複数のコンピューターにインストールすることで、どこからでも自分の共有ファイルやフォルダにアクセスできます。
「Google ドライブ」のタブでは、「ファイル ストリーム」がデフォルトで選択されています。この状態ではファイルはローカルには保存されず、エクスプローラーやファインダーに表示され、必要な時にダウンロードできます。また、特定のフィアルやフォルダを常にローカルに保存することも可能。
「ミラーリング」では、Google ドライブのファイルがすべてWindowsやMacのローカルストレージに保存されます。オフライン作業を多用する場合には、こちらのオプションが適していますね。