AQUOS R2カメラ起動中画面AQUOS R2(利用したのはNTTドコモ版「AQUOS R2 SH-03K」)の背面に搭載されたデュアルレンズカメラは、約2260万画素裏面照射積層型CMOS ・F値1.9レンズの標準カメラに加えて、約1630万画素裏面照射積層型CMOS・F値2.4レンズの動画専用カメラを搭載している。今回は静止画の比較のため、動画専用カメラは使用しなかったが、動画専用のカメラを搭載するという各社とはひと味違ったアプローチで注目を集めている機種だ。カメラアプリ機動時のUI(ユーザーインターフェース)は、シンプルな仕様で難しくはないと感じた。左上の「AI AUTO」のアイコンをタップすると「AIオート」「オート」「マニュアル」「背景ぼかし」の設定が変更可能なほか、「おすすめプラス」機能として「くっきり」「ふんわり」「逆光」「残像」「接写」「モノクロ」といった好みに合わせた撮影方法を選択することができる。今回撮影した画像はすべて、AIが被写体に最適なモードで撮影する「AIオート」で撮影してみた。Xperia XZ2 Premiumカメラ起動中画面Xperia XZ2 Premium(利用したのはNTTドコモ版「Xperia XZ2 Premium SO-04K」)はソニーブランドの「Xperia」シリーズで待望のデュアルレンズカメラ搭載機種だ。ソニーモバイルが「Motion Eye Dualカメラ」と名付けた背面にあるふたつのカメラは、ひとつが約1920万画素裏面照射メモリー積層型CMOS・F値1.8レンズのカラーセンサーカメラ、もうひとつは約1220万画素裏面照射積層型CMOS・F値1.6レンズのモノクロセンサーカメラという構成となる。よりコントラストの高い画像が得られるモノクロセンサーカメラを搭載することで、暗所撮影に強いという特徴がある。これにより、Xperia XZ2 Premiumでは静止画撮影時の最高ISOが51200、動画撮影時の最高ISOが12800と超高感度撮影が可能だ。AQUOS R2の最高ISOが静止画・動画ともに1600であることを鑑みれば、その感度の高さがわかるだろう。UIはこれまでのXperiaシリーズと大きな違いはなく、シンプルで使いやすい。画面上部のアイコンで、マニュアル、プレミアムオート、動画の各撮影スタイルの変更が可能。画面左下の設定アイコンをタップするとセルフタイマーや色合い・明るさなどの設定もできる。今回は「プレミアムオート」、デュアルカメラの設定も「オート」で撮影してみた。iPhone Xカメラ起動中画面iPhone Xは背面に約1200万画素裏面照射積層型CMOS・F値1.8レンズの広角カメラと、約1200万画素裏面照射積層型CMOS・F値2.4レンズの望遠カメラを搭載している。望遠カメラによって光学2倍相当ズームに対応し、どちらのカメラも光学手ブレ補正(OIS)に対応する。UIではシャッターボタン上のモード切替で「タイムプラス」「スロー」「ビデオ」「写真」「ポートレート」「スクエア」「パノラマ」の順に変更でき、ポートレートモードでは自動で望遠カメラが起動する仕様になっている。今回の撮影では「写真」モード、それ以外の設定はデフォルト(初期値)で撮影した。なお、今夏モデルと比べると、昨年11月発売なので半年前の製品だが、主に比較対象として用意した。OPPO R11sカメラ起動中画面今年2月に日本参入を果たしたファーウェイに次ぐ世界シェア4位にまで上り詰めた中国メーカーのOPPOが販売するOPPO R11sは、海外では昨年後半のモデルだが、“カメラフォン”を自称するカメラに注力しているということなので加えてみた。背面に約1600万画素裏面照射積層型CMOS・F値1.7レンズと約2000万画素裏面照射積層型CMOS・F値1.7レンズのカメラを搭載する。どちらもカラーセンサーカメラだが、日中の明るい通常光では1600万画素のカメラで撮影、暗所撮影は2000万画素のカメラで撮影する。それぞれのカメラの切替は自動なのでユーザーが任意で切り替えることはない。カメラ起動時の画面はiPhone Xと似ており、「タイムプラス」「動画」「写真」「ポートレート」「パノラマ」「エキスパート(マニュアル)」の順にモードを切り替えることができる。iPhone X同様に今回のテスト撮影では「写真」モードに、その他の設定はデフォルトで撮影した。ZenFone 5 ZE620KLカメラ起動中画面ZenFone 5 ZE620KLは、約1200万画素裏面照射積層型CMOS・F値1.8レンズのメインカメラ、約800万画素裏面照射積層型CMOS・F値2.4レンズの広角カメラ(2ndカメラ)を搭載している。画角はメインカメラが84°、広角カメラが120°だ。UIは画面上に設定関連のアイコンが並び、画面下には「オート」「プロ(マニュアル)」モードの切り替え、動画撮影キー、シャッターキー、インカメラ/アウトカメラ切り替えキー、ギャラリーキーが並ぶ。シャッターボタン上のアイコン左がメインカメラで、右が広角カメラを表しており、それぞれをタップすることでカメラの切り替えができる。他機種と同様にテスト撮影では「オート」で行っている。なお、上位機種の「ZenFone 5Z ZS620KL」もカメラ機能は同じとなっている。Galaxy S9+カメラ起動中画面Galaxy S9+(利用したのはNTTドコモ版「Galaxy S9+ SC-03K」)の背面にあるデュアルカメラは、約1220万画素裏面照射メモリー積層型CMOS・F値1.5⇔2.4レンズの広角のメインカメラと、約1220万画素裏面照射積層型CMOS・F値2.4レンズの望遠カメラを搭載する。モノクロセンサーカメラは搭載しないものの、明るさによってF値を自動で切り替え、暗所撮影にも強いが、最高ISOでは静止画・動画ともに2500となっている。また望遠カメラによって光学2倍相当ズームに対応し、どちらのカメラもOISに対応する。UIは画面上の撮影モードに連動して、シャッターキー上の設定メニューのアイコンも切り替わる仕様になっている。今回は「自動」のモードでの撮影を試した。なお、望遠カメラを搭載しない「Galaxy S9」とはメインカメラでの撮影は同等となる。HUAWEI P20 Proカメラ起動中画面唯一トリプルカメラを搭載しているHUAWEI P20 Proは日本では、NTTドコモ向けの限定モデルとなった。Leicaのトリプルカメラ搭載機種としては世界初となる。構成は約4000万画素裏面照射型CMOS・F値1.8レンズのカラーセンサーメインカメラ、約2000万画素裏面照射型CMOS・F値1.6レンズのモノクロセンサーサブカメラ、そして約800万画素裏面照射型CMOS・F値2.4レンズの望遠カメラとなる。これにより、カラー+モノクロで暗所に強く、最高ISOは静止画で102400、動画で6400となり、さらに望遠カメラによって光学3倍ズーム相当に対応する。さらに高画素センサーを利用して画質の劣化がない5倍ハイブリッドズームも利用可能だ。カメラのファインダー画面では、シャッターキーの上に「アパーチャ」「夜景」「ポートレート」「写真」「ビデオ」「プロ(マニュアル)」「その他」のモードを切り替えられる。その他では、モノクロ、タイムプラス、パノラマ、HDR、ライトペンティングなどのアイコンが並ぶ。今回の撮影では夜景撮影は「夜景」モード、それ以外は「写真」モードで撮影した。それでは、さっそくそれぞれの機種で撮影した画像を紹介していこう。天候が良くなかったため、残念なら青空を撮影することはできなかったが、さすが各社最新モデルということもあり、光量の多い日中の屋外では画質にそれほど大きな差は感じなった。ただ、それぞれのディスプレイで見なが撮影した際、やや暗いと感じたものは、暗い場所にフォーカスを当ててやや明るめに撮影した。そのため、空が白く飛んでしまっているものがあるが、それもフォーカスを当てる場所次第では白飛びを回避できる。ただ、Galaxy S9+およびHUAWEI P20 Proにおいては、暗い場所にフォーカスを当てようが、オートでお任せフォーカスにしようが空が白飛びすることはなかったため、きちんと白飛びを回避するように作られているようだ。そうした点では機種ごとにわずかながらの差があるように感じた。その他、少し比較対象が変わってしまうが、旧世代の製品として手持ちの「iPhone 5」でも同じ場所で撮影してみたので、参考までに紹介する。曇った空は容赦なく白飛びし、ディテールもほかの機種に比べてはっきりしていない。少し曇ったような仕上がりにも感じた。しかし、日中の屋外ということで、光量は十分あるため、この画像でも問題ないと感じる人も多いかもしれない。次回以降も、食べ物や夜景など、どんどん厳しい条件化でテスト撮影で、それぞれの画像の違いを伝えていく。記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)■関連リンク・エスマックス(S-MAX)・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter・S-MAX - Facebookページ・NTTドコモの「2018夏モデル」のデュアル&トリプルカメラは何が違う?Xperia XZ2 PremiumやGalaxy S9+、AQUOS R2、P20 Pro、dtab Compactの異なる機能を紹介【レポート】・auの2018年夏モデルのデュアルカメラの違いは?Xperia XZ2 PremiumやGalaxy S9+、AQUOS R2、HUAWEI P20 liteの異なるカメラ機能を紹介【レポート】Tweet
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