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スイッチ版脳トレ、タイムアタック1位をめざす世界一斉大会がアツい

沿って mobilephones 08/08/2022 592 ビュー

任天堂ハードと言えばトレーニング。つい最近の巣ごもり需要で人気爆発した『リングフィットアドベンチャー』を思い浮かべがちですが、「任天堂ゲームで鍛える」のはかつての大ヒット携帯ゲーム機、ニンテンドーDSからのお約束です。

元祖『脳を鍛える大人のDSトレーニング』は、DSがそれ以前の十字キーとボタンからタッチパネルへと操作系をリセットしたのに合わせて、おそらく「指で画面をさわり、ペンで文字を書く」非ゲーマーの取り込みを狙ったものでした。もくろみは大当たりして、「脳トレ」はゲームに馴染みが薄い人たちも巻き込んでDSを国民的ゲーム機に押し上げたのです。

あれから10数年後、最新の任天堂ハードに帰ってきた脳トレこと『脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング』。懐かしいと言う声もありましたが、筆者にとっては「やっとかよ!」でした。なぜなら続編の3DS用『ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング』もやり続けていたから。

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公式見解いわく、鬼トレとは最新の脳科学に基づく新しい手法のトレーニング。その目的は初代の「加齢による脳の機能低下を防ぐこと」から、ものごとを行うときに使う脳の重要な機能「ワーキングメモリー」(短期記憶)をしっかり鍛えることへとシフト。ボケ防止から実行力や抑制力、集中力の向上がうたわれていましたが、いちゲーマーにとってはやりこみ甲斐がものすごいソフトです。

なにしろ「4+3」「3+2」「3-1」など一ケタの問題が次々と出てくるけど、すぐには答えず。それから一定数の問題が流れてからさっきの答を書き出していき、正答率が85%以上だとレベルアップ。さらに2バック、3バック……と遡る数が増えていき、どこまで行ってもエンディングはなし。

ひたすら脳細胞をいじめ抜くことにドハマリし、発売から7年、途中にブランクを挟みながらやり続けたものです。25バックほどで壁に突き当たり、しばらく放置してから1バックからやり直しですよ。それに輪をかけているのが「鬼耳算」で、問題は全て音声だけで出題。苦しければ苦しいほどゲーム愛(?)って燃え上がるんですね。


 スイッチ版脳トレ、タイムアタック1位をめざす世界一斉大会がアツい

その新作がスイッチに来たとあれば、発売日を待ちわびて買いましたとも。「毎日やるならダウンロード版」というのも脳トレや鬼トレで学んだことです。数分~30分ほどのプレイのたびにカードを差替えていたら面倒になり、やがてトレーニングから遠ざかるものです。

さてスイッチ版脳トレ。やり始めた頃は不満タラタラで、浅いなあという印象でした。鬼トレほどに脳みそを振り絞るハードな特訓はなし、大得意だった「計算100」(100問の計算問題に次々と答えていく)も「文字を書く」ことに特化していた3DSほどタッチペンが書きやすくない、識字アルゴリズムが妙にシビアで「54」や「30」を何回も書き直させる……。

悪筆すぎてワープロソフトやPCがこの世に生まれなければ他人に字を読んでもらえなかった1人としてはストレスが溜まるばかり。しばらくは遠ざかっていましたが、また「脳トレ」熱が蘇ってきた理由が2つあります。

ひとつは新たに加わったミニゲームでのタイムアタックで時間を削っていくアツさ。たとえば「二重課題」では棒人間が走ってる画面で「最大の数字をタップする」と「コース上のハードルを飛び越える」を並行してこなすのですが、「9が2つあり、11に飛びつくと実は13が最大」や「ハードルと思ったら鳥が飛んできてたたき落とされた」など引っかけがウマく、うかつな反応にはペナルティをもらうことに。「正確に判断するためギリギリまで我慢」しつつ速い反応が求められるという緊張感がたまらない。

また「指体操」と「指計算」の2つが地味に脳トレとして未踏のエリアを切り拓いてます。それぞれ「指を画面の指示通りにグー/パー/チョキ/それ以外に組み換える」と「指の本数での足し算引き算を指の本数で答える」なんですが、これはスイッチのモーションIRカメラあればこそ。赤外線を発して帰ってくるまでの時間や量を測定して動きを割り出すセンサーであり、じゃんけんを認識できる程度は驚きではありません。

ただ、「高速でグー、チョキ、パーを切り替えていく」はン十年の人生のうち未だかつてない経験です。対人戦では「決めた手を出す」だけですが、「指体操」では人差し指と中指だけを伸ばす、グッと握りしめた拳を開いてから次の型へとスムーズに繋ぐという「運動」になってるんですね。グー出してパーをキャンセルしてチョキへのコンボ余裕でした、ですよ。

ドハマリする決定打となったのが、週一回開催される「世界一斉脳トレ大会」です。毎週「二重課題」や「指体操」など競技に向いた種目から4つが選ばれ、誰が一番速いかを決めるワールドワイドな天下一脳トレ武闘会。脳トレに「全一」(全世界一位)という概念が生まれるなんて、ゲーム機がインターネットにふつうに繋がる時代まで生きていてよかった…(在りし日のドリームキャストが空に浮かぶ)。

毎週俺より強い脳トレ戦士たちに会いに行ける喜び、あと10年は(スイッチのインターネット接続機能が続く限りは)脳トレを続けられそうです。あとは鬼トレがスイッチに復活するのを待望するばかり、また脳を思いっきり苦しめ抜いてくださいよ任天堂様。

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