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新VAIO SX14速攻レビュー Zの恩恵でひと皮剥けたコスパ◎マシンだった

沿って mobilephones 16/05/2022 887 ビュー

10月13日に発表された新VAIO SXシリーズから、いちばん売れ筋になるであろう「VAIO SX14」のCore i5モデルをお借りできたので、さっそく触れてみました。

新VAIO SX14およびSX12については、こちらの記事をご覧ください。また、勝色特別仕様モデルも発売されるので、こちらの記事もよろしければ。

Windowsマシンを快適に使える満足のいく構成

まずは、今回お借りしたマシンのスペックから見ていきましょう。CPUは第11世代インテルCore i5-1155G7(2.5~4.5GHz)プロセッサー。4コア/4スレッドでTDPは28W。モバイル向けUP3シリーズで、内蔵GPUはIris Xe Graphicsになります。

メモリーは16GB、ストレージは第四世代ハイスピードSSD(PCIe Gen4接続)の512GB。ディスプレイはフルHDでタッチはなし。指紋センサーや顔認証には対応しWANはなし。OSはもちろんWindows 11と、Windowsマシンを購入するにあたって、カスタマイズしたい構成ではないでしょうか。

VAIOストアの場合、この構成なら現在価格面でも値引きがあり、21万7600円になります。すれば、2万5000円ぶんのクーポンも利用できるなど、各種キャンペーンを活用することでもう少し安く手に入るかもしれません。

デザインは先代モデルを踏襲しつつリファイン

従来モデルも天板にはUDカーボンを用いていましたが、VAIO ZでUDカーボンの立体成型を実現した技術を活用して、両サイドに折り曲げた構造に変更。それに合わせて、オーナメントが変わったり、より高剛性になったことで中身の構造も見直されています。

個人的にはSDカードリーダーがなくなってしまって、デジカメの写真を読み込みたいときに面倒だなぁと感じましたが、よく考えたら今はUHS-II規格のカードを使っているので、結局USBのリーダーを使っていたことに気づき、必要十分という結論になりました。

ただ、USB-C端子はVAIO Zのように左右に振り分けてほしかったですね。ACアダプターとの接続も兼ねているため、ケーブルの取り回しを考えると両側にあったほうが便利でしょう。

キーボードは、VAIO Zのユニットを継承しているため、静音性もアップし打鍵感もVAIO Zと変わらず個人的には満足。タッチパッドも従来モデルよりは広くなっていて、4Kディスプレイの場合でも微妙なコントロールがしやすいでしょう。

VAIO Zと同様に、電源ボタンに指紋センサーが搭載されたことで、Windows起動時にそのまま認証されてサインインできるようになったのは便利。顔認証にも対応しているので、基本的には顔認証でサインインできるようにしておくとそんなこと関係ないのですが、外出先でマスクしたまま作業したいといったときは、指紋認証でないとマスクを外す手間が必要になるため、今の時代は両方選択がベストです。

サイズと重量は、ほとんど変わっていません。そのため本体を持った印象は従来モデルと変わらないはずです。立体成型カーボンの採用などで軽量化と高剛性とを両立させていますが、そうして軽量化したぶんは性能アップするための部材変更により重量が増すため、結局相殺されています。

具体的には、ヒートポンプがVAIO Z同様太くなり、ファンも大型化しています。やはり冷却性能を向上させて、より高い動作周波数で長時間駆動できるようにすることで性能アップを図っています。

Core i5モデルの性能は?

早速ベンチマークテストをいくつか計測してみました。まずは定番のCPU性能を測る「Cinebench R23」です。計測にあたっては、電源を供給した状態で、Windowsの電源モードを「最適なパフォーマンス」に。「VAIO設定」アプリの「CPUとファン」は「パフォーマンス優先」にしています。


 新VAIO SX14速攻レビュー Zの恩恵でひと皮剥けたコスパ◎マシンだった

結果は、マルチコアが5358pts、シングルコアが1452ptsとなり、マルチコアで軽く5000ptsを超えてきているのはなかなか。

続いて、アプリの動作を総合的にチェックする「PCMark 10」を実行。

結果は5190とこちらも平均的なノートPC性能を上回る成績。細かく見ていくと、Essential(アプリ起動やWebコンテンツの動作、ビデオチャット動作の総合)は1万465と1万を超えており、Productivity(文書作成動作、表計算動作の総合)が6662、Digital Content Creation(写真やビデオ、レンダリングの動作の総合)が5443と頑張っている。これなら、ちょっとした写真やビデオ編集はこなせそうだ。

軽い3Dゲームの性能チェックとして「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.51」も計測しました。グラフィックは「最高品質」、解像度は「1920×1080」でフルスクリーンの設定で行っています。

結果は、スコアが12536と「すごく快適」の評価に。これなら軽い3Dゲームは問題なく楽しめるでしょう。

そこで、ちょい重な「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」も試してみました。さすがにグラフィックは外部GPUではないので、「高品質(ノートPC)」と「標準品質(ノートPC)」の設定で計測。画面サイズは「1920×1080」のフルスクリーンです。

結果は、高品質で5611と評価は「普通」、標準品質で7602の「やや快適」という評価に。標準品質なら平均フレームレートが約53fps出ているので、FPSのようなゲームは難しいものの、この手のRPGとかストラテジーゲームなら十分楽しめそうです。

最後に「CrystalDiskMark 8.0.4」でストレージ性能も測りました。計測モードはNVMeです。

結果は、シーケンシャルリードが約6780MB/秒、シーケンシャルライトが約4389MB/秒とPCIe 4.0接続のNVMe SSDとしては最速ではないものの高速な部類です。

VAIO ZにもなかったAIノイズキャンセリング機能

VAIO Zの技術を惜しみなく投入して設計したVAIO SXシリーズですが、VAIO Zにも搭載されなかった機能があります。それがAIノイズキャンセリング機能です。「VAIOの設定」アプリに「サウンド」の項目が追加され、ノイズの低減や指向性の設定が行えます。

ノイズの低減は、空調や雑踏音などを抑制するだけでなく、たとえば救急車の音とかもほぼ消してしまいます。筆者は幹線道路沿いに住んでおり、救急車やパトカー、大型トラックなどの音が結構うるさく、猫もミャーミャー鳴く環境なので、そういった音を低減してくれるのは昨今のテレワークによるWeb会議にはうってつけ。この機能は相手の音声に対しても働くのでとても聞きやすくなります。

マイクの指向性に関しても、部屋全体の音声を拾うのか、カメラに映る角度内のみ拾うのか設定できるので、周囲の声を拾わずに自分の声だけに集中してくれるのは便利でしょう。

この機能はVAIO Zにも欲しいのですが、ソフトだけで実現しているのではなくマイク周りと併せての機能とのことで、移植は難しいとのこと。どうしてもというなら、VAIO Z|勝色特別仕様なら搭載されているのでオススメです。

このように、パッと見は従来モデルと変化が分かりづらいものの、よく見ればインターフェースの再構築や細かなデザインが変更され、中身はVAIO Zの一部を取り込んだり、新たな機能を搭載した全く新しいモデルとなっています。

より性能の高いものを求めるならCore i7-1195G7(2.9~5GHz)プロセッサーを選択すべきでしょうが、ベンチ結果を踏まえてコストパフォマンスを考えると、このCore i5モデルで十分じゃないでしょうか。レガシーインターフェースから脱却し、フラッグシップモデルであるVAIO Zの技術を即投入して、ひと皮剥けた新生VAIO SXシリーズは、仕事にプライベートにオススメしたいマシンです。

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