地銀の常識に囚われない、北國銀行のチャレンジングな事業展開
青野慶久氏(以下、青野):それでは製品の近況は以上とさせていただいて、ゲストをお招きしていきたいと思います。楽しみです。お一人目のゲストは北國銀行代表取締役頭取、杖村修司さまです。大きな拍手でお迎えください。
(会場拍手)
杖村修司氏(以下、杖村):こんにちは。
青野:こんにちは、ありがとうございます。どうぞおかけくださいませ。もう本当にこの場にお越しいただいて、感謝感激です。
杖村:いえいえ、日頃から大変お世話になり、ありがとうございます。
青野:地方銀行さんとお話ししてますと、常に名前が挙がるのが北國銀行の杖村さん。地方銀行の中では、神がかり的な事業展開を今されている企業さまです。もしよろしければ、北國銀行さんの取り組みを教えていただけませんでしょうか。
杖村:いや、そんな神がかりってことはないんですけど(笑)。たぶんみなさんがいろいろな銀行のドラマをご覧になって、銀行のイメージはだいぶ「堅い」とか、あるいは「顧客起点じゃない」と思っていらっしゃる方はすごく多いんです。
ただ、我々はやっぱり顧客起点で、お客さまにとって本当にニーズがあること、あるいはこれからニーズが生まれるであろうことを、どう具現化するかということに力を入れています。
そういう意味では、お客さまの生産性を上げるためにはやっぱり「クラウドしかないね」と。それをやるためには、キーワードは「同じ船」ということで「Same Boat」。要はお客さまにクラウドを提供したり説明する時に、「じゃああなたの会社はどうなってるの」と言われて、「いやいや我々はオンプレですから」というのは当然説得力がなくて。
やっぱり「我々もクラウドです」と。「勘定系もサブシステムもすべてクラウドです。ですからみなさん一緒に使いましょうよ」ということをやらないと、変わっていかないと思っていますね。