騙されません、Amazon(アマゾン)の偽レビュー。
偽レビューなんて大体すぐにわかるし、購入意欲があるなら商品レビューを何時間も読みこんで判断してますし?
…という人だって、虚偽の星5つを獲得している商品を「お、良さそう!」って信用しちゃうこと、絶対ないとは言い切れません。悪質な販売業者の悪質な行為を止めるのは今は難しいですが、少なくても自分が騙されないようにするためのアプリがあります。
「Fakespot」は、その名の通り(spot fake=嘘を見抜く)、悪質な販売業者の偽レビューを発見し、商品を購入する前に気づかせてくれるiOSとAndroid向けのアプリです。このアプリの開発元は、前から同様の機能のChrone拡張機能を提供していましたが、今回のアプリはスマートフォンで買い物をする人が急増していることを受け、アプリとしても使えるようになったもの。現在アプリはアマゾンのモバイルサイトのみ対応していますが、今後はウォルマート、eBay、BestBuy、Sephoraでの買い物にも対応できるようアップデートを行っています。なお、現在Chroneの拡張機能はAmazon.co.jpでも利用できますが、アプリはAmazon.comのみ対応しています。Fakespotを使ってアマゾンを閲覧するのと、普通にアプリやブラウザでアマゾンを閲覧する体感はほぼ一緒なのですが、大きな違いがふたつあります。ひとつは、ユーザーが見ている商品とその販売者のカタログ全体の両方から、その販売者のレビューが問題ないかどうかを教えてくれます。もうひとつは、もしその商品にまともなレビューがあっても、そのレビューの中にどのくらい偽レビューが混じっているかどうか知らせてくれます。
米Gizmodoの筆者はちょうどソファを探している最中だったので、ソファをFakeSpotを使って探してみました。アマゾンには無限にソファが売られているので、どの販売業者が怪しいかどうか調べてみました。時間は全然かかりませんでした。
それなりの評価のそれなりのソファを見つけたと思いきや、「ほとんどが信用できないレビューです。購入に進む前に、もっと調べましょう」と出てきました。
どうやらFakeSpotは、このソファの星4つや星5つの評価の多くが偽物だと判断したようです。このアプリを開発したスタートアップによると、ウェブ上に投稿された80億件のレビューをもとにAIを訓練し、偽レビューを見抜く能力を備えているとのこと。あるレビュー(もしくはレビュアー)を分析する場合、例えばスペルや文法がぎこちなかったり、何十もポジティブなレビューが一気に集まっているなど、偽物の可能性がある疑わしいパターンを探していくそうです。
とはいえ、あくまでも判断しているのはAIなので、その結果は参考にしつつもすべてを真に受けず、購入したい商品のレビューは自分で吟味することが最も大事です。