ピクミンブルームが10月27日にリリース
『ピクミンブルーム』は、『ポケモン GO』や『Ingress』といったこれまでのナイアンティックのタイトルと同様に、位置情報を利用したゲーム。実際に歩くことで進行します。
『ピクミン』は、「ニンテンドーゲームキューブ」向けにリリースされたタイトルから継続するシリーズ。とある惑星に生息する生物が、主人公オリマーと共に惑星を探索する内容です。
ゲーム内に登場するピクミンは、植物のような見た目の生物で、苗を植え、育て、引き抜くことでお供として連れて歩けます。1匹1匹は弱いですが、ピクミンを大量に育れば、大型の生物と戦わせることもできます。
ピクミンと一緒に歩くカジュアルなゲーム性
『ピクミンブルーム』では、『ピクミン』の主人公オリマーに代わり、プレイヤーがピクミンを育て、花を咲かせ、その花を街中に植えていきます。
また、歩いていると、ピクミンは街中からいろいろなものを拾ってきます。拾ってくるものは、ピクミンに花を咲かせるために必要なエキスの元となるフルーツやピクミンの苗などさまざま。プレイするたびにピクミンの種類や数が増え、できることも増えていきます。
『ピクミンブルーム』は、ライフログにゲーム性が付いたような、誰でも遊べるカジュアルなアプリ。ゲームとして捉えると、やることが少なく、目的がたくさんあるわけでもありません。
ピクミンを育てることも、花を植えることも、基本的にバックグラウンドで自動的に行われるので、プレイヤーはときたまアプリを開いて、ピクミンが拾ってきたものを回収したり、エキスを与えたりするだけ。しかし、移動した記録、花を植えた場所などは記録されていくので、これまでの行動を振り返るといった楽しみ方ができます。『ポケモンGO』や『Ingress』など、ほかの位置情報ゲームをプレイしながら、同時進行でもプレイできるでしょう。
ナイアンティックのCEOであるジョン・ハンケ氏は事前説明会で、8歳から80歳まで楽しめると言っており、その通りの印象を受けました。
ARによる撮影機能も搭載!
ナイアンティックのアプリといえば、ARです。もちろん、『ピクミンブルーム』もARに対応。実際に訪れた場所でピクミンたちと一緒に撮影できます。アプリ自体に写真を共有する機能はありませんが、旅行の記念にピクミンと一緒に撮った写真を既存のSNSでシェアするといった楽しみ方ができるでしょう。
基本無料ですが、ピクミンを育てるためのスロット(いわゆるプランター)を追加で購入するなど、課金要素もあります。デフォルトでは、2つのスロットを持っているので、基本的に1度に2匹までピクミンを育てられますが、それ以上に増やしたい場合は追加スロットを購入するといいでしょう。
もちろん、課金しただけでは育ちません。歩く必要があります。たとえるなら、『ポケモン GO』の「むげんふかそうち」のほかに「ふかそうち」を別途購入し、孵化させるたまごの数を増やすようなイメージです。
また、先ほどちょっと説明しましたが、ピクミンは一緒に歩いていると、いろいろなものを拾ってきます。それとは別に、ピクミンをおつかいに出せば、歩いていなくても近くにあるフルーツや苗、ポストカード、ピクミンが着飾る用のアイテムなどを拾ってきます。
ポストカードは、これまで歩いた場所の景色が描かれていて、フレンドになった友だちに送ることができます。アイテムは、コーヒーカップや歯ブラシなどさまざま。コーヒーカップであればカフェ、歯ブラシであれば薬局など、関連付いた場所で拾います。
フレンドとなったプレイヤーとはポストカードのやりとり以外に、一緒に花を植えることができます。
ちなみに『ピクミンブルーム』では、プレイヤーアバターに任天堂アカウントでお馴染みの「Mii」を使用。一緒に花を植えているときは、マップ上にフレンドの「Mii」が表示されます。
『ピクミンブルーム』ではパーツの少ない簡易版ですが、任天堂アカウントと『ピクミンブルーム』を紐付けることで、今まで使用していた「Mii」をそのまま使うこともできます。
なお、現時点では『ピクミン』シリーズに登場していた原生生物や主人公のオリマーが登場する予定はないようです。ピクミンと一緒に生活し、歩いた軌跡を確認するのが主な目的。ひと息つきたいときに『ピクミンブルーム』を開いてみて、ピクミンの様子を眺めたり、花びらの回収を行ったり、あとはバックグラウンドでピクミンたちの自由にさせたりと、ゆるい感じでプレイするのが丁度良さそうなゲームです。
ジョン・ハンケ氏も「コロナの状況が改善するなか、外へ出るきっかけになるアプリとなるのではないか」と提言しており、外出先のおともとして始めてみてはいかがでしょうか。
『ピクミンブルーム』の紹介映像
著者 : 岡安学
おかやすまなぶeスポーツを精力的に取材するフリーライター。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。様々なゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、Webや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『INGRESSを一生遊ぶ!』(宝島社刊)。@digiyas
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