mobilephones
記事

めったなことでは写真に収められないレアな生き物たち

沿って mobilephones 04/06/2022 902 ビュー

自然保護活動家がどんなに頑張っても、姿を現さない動物はいます。珍しい固有種はなかなか見つけにくいですから、これは驚くことではないかもしれません。ですが、その姿をほんのちょっとでも撮影できれば、絶滅の危機に晒されている珍しい生き物たちへの理解を変えられるかもしれないのです。

研究者たちは生き物たちの映像を撮れば撮るほど、何を必要としているか理解を深め、頼りにしている生息環境の保護に取り組めるようになります。ですが、一般人が希少動物を鑑賞する分にはほんのちょっとの画像で十分。カメラトラップや他のテクノロジーのおかげで、森林の奥深くや深海に生息する生き物たちの生活を垣間見ることができます。

この記事で取り上げる滅多に写真に撮れない生き物たちは、すべてが絶滅危惧種というわけではありません。あまりにも謎めいていて野生での個体数が分からないものもいます。

ルビーシードラゴン(Phyllopteryx dewysea)

シードラゴンは品種の少ない、タツノオトシゴの仲間の魚類です。

スクリップス海洋研究所と西オーストラリア州立博物館の科学者たちは、2016年に西オーストラリアの沿岸でルビーシードラゴンを発見。彼らは遠隔操作型の潜水機を使って30分の間に2匹のルビーシードラゴンを観測して、その生息環境、自主性や行動について学びました。

同種を海の中で観測できたのはこれが初めて。ルビーシードラゴンは他のシードラゴンと異なって先の丸まった尾があり、他種にはある付属器官を持ちません。いつだって何か新しい発見があるものです。

スマトラサイ(Dicerorhinus sumatrensis)

スマトラサイは絶滅危惧種で、インドネシア国内の数か所にしか生息していません。

アジアで唯一、2本の角を持つサイです。角のために密猟され、闇市場で販売されます。生息数はわずかで、野生のスマトラサイは80頭ほどだと考えられています。

科学者たちは、スマトラのウェイカンバス国立公園とケリアン保護林を含む野生動物保護区でサイたちを守ろうとしています。そういった場所でなら、安心して暮らせますからね。パフというメスのスマトラサイも、繁殖して個体数を増やそうという自然保護活動の一環で2018年に保護されました。上の画像は保護区で2020年4月に生まれた別のサイ、デリアです。

めったなことでは写真に収められないレアな生き物たち

クロスリバーゴリラ(Gorilla gorilla diehli)

これは初めて撮影されたクロスリバーゴリラの群れです。彼らは絶滅危惧種で、野生には200~300頭ほどしかいないと推測されています。

人間は農業と家畜のためにカメルーンとナイジェリアの森林を開拓していき、ゴリラたちにとって不可欠な生息地を破壊しました。密猟を行った人間もいますが、ナイジェリアでは2012年以降クロスリバーゴリラの殺害は報告されていません。同国ではこのゴリラの目撃例も、それから記録されていませんでした。

しかし先月撮影されたばかりの新しい写真は、繁殖に成功していると示していたのです。

ダイオウイカ(Architeuthis dux)

ホラー映画のキャラクターという印象が強いですが、ダイオウイカは現実に存在します。

彼らについてまだ謎は多いですが、上の画像を捉えた遠征によってイカたちの行動に関する知見を得ることができました。2019年6月、メキシコ湾での「Journey Into Midnight」エクスペディションの一環として、研究チームはダイオウイカを撮影。 生きている姿が撮影されたのは、これが2度目でした。

というのも、イカたちは海面下数千フィートに隠れており、目撃される姿の多くは陸に打ち上げられた死体だからです。動物を研究する際には、生きている姿が求められることも。このイカは12フィートほどだったとか。恐ろしいですね。

ジャワサイ(Rhinoceros sondaicus)

今回の珍しい生き物にはサイが2種類も入っていますが、それ相応の理由があります。

2019年時点でのジャワサイの生息数はわずか72頭。前年の68頭からは増えましたが、痛ましいほど小さな数字です。サイの仲間の中でも最も絶滅の危機に晒されているのがジャワサイなのです。密猟され生息地を失ったことで、限界に追い込まれています。それでも、昨年の個体数からのわずかな上昇は希望をもたらします。

この画像は、インドネシアのジャワにあるウジュン・クロン国立公園が7月上旬に公開したもの。カメラトラップに写ることは稀で、人が観察できる機会は滅多にないとか。2017年にはフォトグラファーが科学ミッションの一環として素晴らしいショットを撮っています。泥遊びを堪能するサイのごとく、写真を楽しんでください。

アカカワセミ(Ceyx mindanensis)

こちらはYessenia Funes記者お気に入りの鳥類。羽毛が大好きなカラーパレットのオマージュなんだとか。生息地のフィリピンが米国から見ると地球の反対側にあるというだけでなく、アカカワセミは世界で最も観察が難しい鳥類という点からも生で見る機会はなさそうだと語っています。

とても小さくて、森林をかなりの速さで移動するとか。この鳥は森林破壊に脅かされており、「急速な個体数の減少」を経験しています。

上の画像は2020年3月に撮影され、アカカワセミの赤ちゃんの唯一の写真。生物学者でバードウォッチャーのMiguel De Leon氏がこの写真を撮った時、この鳥は生後3週間ほどでした。

Source: YouTube (1, 2), NOAA, Ocean Exploration and Research, Esquire, BirdLife,

関連記事

iPhoneを機種変更するとき、LINEなどのSNSアプリ関連で注意することは? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

インフルエンサー支援プラットフォーム「BitStar」運営、グローバル・ブレインから3億円を資金調達——新人YouTuber発掘と海外展開を強化へ | BRIDGE(ブリッジ)テクノロジー&スタートアップ情報