1995年にサービスが開始されたPHS。初期はNTTパーソナル、DDIポケット、アステルの3社で始まりましたが、最後まで残っていたのが、DDIポケットの系譜となるワイモバイルのサービスです。
この最後の一般向けPHSサービスが終了したのが、2021年の今日です。
PHSのサービスが開始された1995年は、通信手段といえばページャー(ポケベル)が活躍していた頃。通話可能な携帯電話はかなり高額で、気軽に利用できるものではありませんでした。
PHSは基本料金が安いうえに通話可能、しかも通話料金も安めということもあって、学生や若い社会人を中心に急激に広まりました。しかし、1つの基地局でカバーできるエリアが狭く、圏外になることも多かったため、携帯電話の低価格化が進むと急激に人気に陰りが見えてきました。
2001年頃からは、データ通信を中心に再びPHSが人気に。速度はあまり速くないものの常時接続が可能となり、モバイル機器と共に使う必須アイテムといえるほどの存在になりました。
とはいえPHSの人気が劇的に回復したわけではなく、2005年にはNTTパーソナルを引き継いだドコモがPHSサービスの新規受付を終了し、2008年に停波。
DDIポケットを引き継いだウィルコムは、話し放題といった思い切ったプランや、W-ZERO3をはじめとする個性的な端末の投入でたびたび話題となるものの、苦しい時期が続きます。2010年に会社更生法の適用を申請し、ソフトバンクがスポンサー企業に。その後、2014年にイー・アクセスと合併し、ワイモバイルとなりました。
そして、2018年に一般向けPHSサービスの終了を発表。当初2020年7月末での終了予定でしたが、コロナ禍の影響から移行手続きが難しくなっていることを考慮し、2021年1月末、つまり、1年前の今日へと延期。そして、サービス終了となりました。
なお、一般向けではなく通信モジュールを使ったテレメタリングのサービスはまだ提供中。新規加入はできませんが、こちらは2023年3月末まで提供予定となっていますので、PHSの完全終了までは、あと1年ちょっとありますね。
1月31日のおもなできごと
2001年、セガが「ドリームキャスト」の製造中止を発表2014年、シャープがWindows 8タブレット「Mebius Pad」を発売2014年、レノボが「ThinkPad 8」を発売2014年、キングジムがカメラ付きマウス「CMS10」を発売2016年、トリニティがWindows 10 Mobileの「NuAns NEO」を発売2018年、OPPOが日本市場への参入を正式発表2019年、任天堂が「Wiiショッピングチャンネル」を終了2020年、テックワンが「OneGx1 Pro」を国内発売2020年、ソフトバンクが「AQUOS zero2」を発売2021年、ワイモバイルが一般向けPHSサービスを終了
Soruce: ワイモバイル