mobilephones
ブログ

利益も少なく販路もゼロ…そんな事業がサムスンを世界一の半導体メーカーに変えた iPhoneに採用されて大躍進へ

沿って mobilephones 31/01/2023 587 ビュー

※本稿は、クォン・オヒョン著『ナメられない組織の作り方』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

写真=iStock.com/Woodkern※写真はイメージです全ての画像を見る(3枚)

社長就任後すぐに難しい判断を下すことに

2004年にサムスン電子システムLSI事業部の社長に就任したときの話です。就任するやいなや、私は選択と集中の原則に基づいて五つの主要な事業部門だけを残し、他のすべての事業を停止するという難しい決断を下さねばなりませんでした。

利益も少なく販路もゼロ…そんな事業がサムスンを世界一の半導体メーカーに変えた iPhoneに採用されて大躍進へ

デジタルTVに搭載するCPU事業を存続させることについてはみなの同意が得られました。サムスン電子もTVを生産していますし、努力を重ねれば最高の競争力を持つ半導体を作ることができると判断できたからです。

しかし、モバイルデバイス(主に携帯電話)に搭載するCPUのApplication Processor、AP事業を存続させると言ったときには予想外の反発を受けました。

そのころ、サムスン電子のモバイルデバイス用CPUの生産規模は世界10位にとどまっていました。収益も極めて僅かで、実際のところ、製品として製造してもすぐに販売できる場所さえない状態でした。

しかし私は、将来あらゆる電子機器がモバイルに集中するという確信を持っていました。たとえ他の事業部門をすべて閉鎖しても、モバイルデバイス用CPUの研究は続けなければならない。そう考え、サポートを継続することにしたのです。

当時、世界の携帯電話市場を掌握していたのはフィンランドのノキアでした。モバイルデバイス用CPUを作っていたものの販売先がなかった我々としては、当然ノキアを潜在的な顧客として想定することになります。私はノキアを訪ね、わが社の製品を買ってくださいとお願いしました。営業をしたわけです。

次ページ123関連記事iPhone生産大手「TSMC」が求める"メイドインジャパン部材"の中身発売前からバカ売れ「ホンダの新型カブ」にバイク好きが飛びついたワケ関税3割増でも…安い化学品輸出に躍起になる韓国経済の行き詰まりランキング#IT・通信 #サムスン #書籍抜粋

関連記事

iPhone12シリーズ、全世界のスマホ売上の35%以上を占める~2021Q2

ZTEの折りたたみ型ガラホ「CYMBAL-T」は日本でも発売してほしい!