本セミナーは、会場での受講と、Zoomによるオンライン受講が選択できます。会場での新型コロナウイルス対策については、こちらをご覧ください。1/18(月)更新;東京都での緊急事態宣言発出に伴って「会場受講」の受付を停止しました。
2月7日(日)23時59分に締め切らせて頂きます。
セミナー紹介
ディスプレーの主役が液晶(LCD)から有機EL(OLED)にシフトする中、早くもLCDやOLEDを超える究極の次世代ディスプレーと期待されるMicro LEDに注目が集まっています。また、Mini LEDを直下型バックライトに応用することでOLEDの性能を超えるLCDも実用化され始めました。一方で、OLEDと量子ドット(QD)と組み合わせる新たな開発も進められており、既存のLCDとOLEDの更なる進化と、今後出てくるMicro LEDの進展に目が離せません。
LEDはサイネージ用ディスプレーとして既に市場に広まっており、そのLEDチップを微細化していくことで、先ずはMini LEDの用途と市場の開拓が既に動き出しています。将来的にはµmオーダーやnmレベルまで微細化したLEDを用いることで、LCDやOLEDを凌駕する性能を持つ直視型ディスプレーや今後の市場拡大が見込まれるAR/VR/MR、車載応用のヘッドアップディスプレー(HUD)、透明ディスプレー、マイクロプロジェクターなどの空中に映像を映し出す新しいアプリケーションにも最適なデバイスを実現することが可能となり、海外を中心とした多くの研究機関や企業が積極的な開発を進めています。
一方、2013年にディスプレーに応用され、スーパーハイビジョン化に向けた理想的な色域が得られるとして注目を浴びたQDでは、カドミウム(Cd)フリー材料の開発や低価格化が進み、更には青色発光のBlue-OLEDやBlue-Micro LED用の色変換層(CC: Color Conversion 層)としての開発も進められており、一時的に停滞していた市場が再び上向きつつあります。また、OLEDを置き換える究極の自発光デバイスとしてのQLED(Quantum-dot Light Emitting Diode)を目指した開発も進んでいます。そしてPerovskiteや高演色の蛍光材料など新たな材料も次々に現れており、2020年以降のスーパーハイビジョンの時代に向けた動向に目が離せません。
Micro LEDとQDは、当初は欧米のベンチャー企業を中心に開発が進められてきましたが、直近の製品化を目指した動きが台湾・韓国そして製造と市場を握る中国で加速し、サプライチェーンの主導権を握るためのアライアンスも活発化しています。世界各地の会議や展示会などでも多くの発表やホットなディスカッションが展開されており、2020年1月の米国Las VegasのCESでは、Micro LEDディスプレー、Mini LEDやQD技術を搭載したLCDディスプレーの華やかな展示が繰り広げられました。その後の新型コロナウイルス感染症の拡大で世界中のイベント開催が自粛される中、代わって立ち上がってきたオンライン会議などでは、Micro LED、Mini LED、QDを始めとしたディスプレー技術に関する発表やディスカッションがより活発化しており、これら新技術の開発は留まるところをしりません。
これらの技術の進歩を見ていく際に重要なことは、その背景にある産業動向になります。LCD製造の主導権を握った中国とOLED化を急ぐ韓国の駆け引き、そしてその先にあるMicro LEDの主導権を握る世界の企業の競争が今後のディスプレー技術の方向に大きく影響していきます。本セミナーでは、これら海外の動向を網羅しながら、Mini/ Micro/Nano LEDおよびQDの技術の理解と、ビジネスに関わる各社の事業戦略、新たに構築されていくサプライチェーンの状況など、最新の動向を分かりやすくかつ詳細に解説します。さらには技術の相互比較なども交えて、2020年代のディスプレーが目指す新たな世界と産業の方向を読み解きます。
<参考情報>●ディスプレー、次の50年はハードからアプリケーションへ(日経XTECH、2020.01.08、北原洋明)●有機ELと液晶の間に割り込んできたマイクロLED(日経XTECH、2020.01.30、CES2020 report、北原洋明)●コロナショックを早くも特需に変えつつある、中国電子情報産業の恐るべき対応力(日経XTECH、2020.03.19、北原洋明)●新型コロナ禍で激変するディスプレー産業、逆転した中韓の立場(日経XTECH、2020.05.22、北原洋明)●リアル回帰へ踏み出す中国ディスプレー産業のイベント最前線(日経XTECH、2020.07.03、北原洋明)●Nanosysが日本の2社と提携、量子ドットがより低コストに(日経XTECH、2020.08.11、SID Display Week report、北原洋明)●京セラが3.9型フルカラーMicro LEDをSID 2020オンラインコンファレンスで発表(日経XTECH、2020.08.17、SID Display Week report、北原洋明)●SIDバーチャル展示 VS上海リアル展示のアバター参観(日経XTECH、2020.08.18、SID Display Week report、北原洋明)●マイクロLED/Mini LEDに新規なアイデアと企業が続々(日経XTECH、2020.08.18、SID Display Week report、北原洋明)
受講効果ディスプレー技術と産業の全体動向を整理して理解することができます。
特に、次世代ディスプレーとして注目されるMini LED、Micro LED、Nano LEDおよびQDの最新の技術動向を体系的に学ぶことができます。
Mini/Micro/Nano LEDや量子ドットのアプリケーションと市場の方向を把握することができます。
LCDやOLEDなどの従来技術との比較でMini/Micro/Nano LEDやQDの特徴を把握することができます。
Micro LEDの製造技術として注目されているマストランスファーだけでなく、様々な手法と可能性、将来性を知ることができます。
Mini/Micro/Nano LEDと量子ドットをとりまくサプライチェーンを理解し、ビジネス戦略を立てるために役立ちます。
上記内容を海外取材で得た生の情報をベースに紹介していきますので、ディスプレー製造の主力となったアジア各地のダイナミックな動きを理解することができます。
ディスプレーに求められる性能の進化やアプリケーションのトレンドを理解することにより、産業の将来動向を見渡せます。
開催概要
セミナー名 | 会場受講 or オンライン受講の選択制セミナー海外で実用化が進むMini / Micro / Nano LEDと量子ドット |
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日時 | 2021年 2月 10日(水) 10:00~17:00 |
会場 | 会場受講 or オンライン受講の選択制お茶ノ水トライエッジカンファレンス【東京・御茶ノ水】地下鉄千代田線新御茶ノ水駅より徒歩2分 |
受講料 | 49,800円(税込み)※上記は1名様の料金です。複数名での共有は禁止させていただきます。 |
定員 | 会場受講:20名オンライン受講:60名※最少開催人数(20名)に満たない場合は、開催を中止させていただくことがあります。 |
主催 | 日経クロステック、日経エレクトロニクス |
講師紹介
北原プログラム1.産業動向編 (10:00~12:00)
コロナで激変するディスプレーの技術と産業:Micro LEDとQDに集まる期待(1)ビフォアコロナのCES2020で示されたディスプレーのトレンド(2)コロナで地力を増した中国ディスプレーの産業と技術(3)ウィズコロナのSID2020で見えたリアルとバーチャルの融合(4)オンラインからリアルに戻って加速する中国ディスプレー産業(5)コロナが後押しするディスプレー産業の主役交代(6)ポストコロナを目指すディスプレーの技術と産業の方向 |
2.技術とビジネス編(13:00~17:00、途中休憩を含む)
世界で実用化競争が加速するMini/Micro/Nano LEDとQD(1)Mini/Micro/Nano LEDとQD:アプリケーションと技術の方向(2)LCDの性能を飛躍的に向上させたMini LEDバックライト(3)再び注目される量子ドット(4)Samsungが開発を急ぐQD-OLEDとQD-Nano LED(5)直視型Mini LED/Micro LEDディスプレーを実現する技術の詳細(6)AR/VR/MRの世界を実現するMicro LED/Nano LED(7)実用化を目指す世界の企業(8)まとめに代えて:LCD~OLED~Micro LEDへのディスプレーの進化Q&A名刺交換に代えて |
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