著者のJacob Bergdahl氏はスウェーデン在住のフルスタックエンジニアとしてさまざまなソリューションを手がけると同時に、ライターとしてビジネス分野の記事と書籍を執筆しています(詳しくは同氏の個人サイトを参照)。同氏がMediumに投稿した記事『AI業界のフロントランナーになったピザチェーン「ドミノ・ピザ」』では、4種類のAI戦略とその戦略を適切に実行した事例としてドミノ・ピザが解説されています。同氏によると、あらゆるAI戦略は以下のような4種類に分類でき、企業はこうしたAI戦略を業務に適切に適用した場合に競争力を高められます。
- 業務を自動化して効率化する効率化戦略
- 業務をシームレス化してコミュニケーションを簡単にする有効化戦略
- AIが意思決定をサポートするエキスパート戦略
- AIと人間が協働してクリエイティブな業務を遂行するイノベーション戦略
ドミノ・ピザは、以上のAI戦略を以下のような業務に対して実行したことにより、競争力を高めることに成功したのでした。
ドミノ・ピザの事例に見られるように、AIの実装によって企業の競争力を強化するためには、業務の特徴を分析したうえで業務の改善に寄与するAI戦略を採用して実行するべき、とBergdahl氏は説いています。
ちなみに、Bergdahl氏は世界各地の100のAI導入事例を集めた著作『This Is Real AI: 100 Real-World Implementations of Artificial Intelligence』を執筆しており、日本のAmazonから購入できます(ただし英語版のみ)。同氏によると、日本でも少数ながら売れている、とのことです。
なお、以下の記事本文はJacob Bergdahl氏に直接コンタクトをとり、翻訳許可を頂いたうえで翻訳したものです。また、翻訳記事の内容は同氏の見解であり、特定の国や地域ならび組織や団体を代表するものではなく、翻訳者およびAINOW編集部の主義主張を表明したものでもありません。