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サムスン 「Galaxy Buds Live」の豆フォルムは音楽と外界をつなぐためのデザインだった

沿って mobilephones 25/07/2022 760 ビュー

色もかわいい!(黒、白もあり。)

豆型なデザインが目を引く「Samsung Galaxy Buds Live」について、米Gizmodoがレビューしています。ワイヤレスイヤホンとしては安価で手が届きやすい一方で、性能や使い勝手はどうなのでしょうか?


もともとサムスンがワイヤレスイヤホンを作り始めたのは2016年、オリジナルの「Gear IconX」以降のこと。AirPodsが登場するよりもちょっと前のことです。

今回、新たに登場した「Galaxy Buds Live」はさらに斬新でユニークな存在感を放っているとか。一体どんな特徴があるワイヤレスイヤホンなのでしょうか?

まずは、デザインについて。これは誰の目から見てもおそらく、ミスティック・ブロンズのカラーをまとった光り輝く豆のようではないでしょうか。この形状には意味があって、イヤホンのパフォーマンスに不可欠なのだそう。というのも、普通のイヤホンとは異なり、実際に耳管に押し込むことなく使用することになるからです。装着するには、耳珠(耳管の前に突き出ている小さなこぶ)と耳甲介(耳に音を反射させる半円形のくぼみ)のあいだにねじり押し込むことができるようになっているといいます。

Samsung Galaxy Buds Live

これは何:Samsung最新のワイヤレスイヤホン

いくら:170ドル(約1万8000円)

好きなところ:価格よし、バッテリー寿命、小型、薄型デザイン、便利なタッチコントロール、音質、Qi対応の充電ケース

好きじゃないところ:アクティブノイズキャンセリングは期待できるほどパワフルじゃない

快適さは抜群!

AirPodsのように、耳から出っ張らないスタンダードなイヤホンが好みだというひとは、Galaxy Buds Liveでも似たようなフィット感が体感できるはず。この特徴は、Galaxy Buds+を含む多くのイヤホンと一線を画しています。

これまでイヤホンの装着感に好き嫌いがあったわけではない身からしても、Galaxy Buds Liveはかなり快適なのがわかります。今、市場で出回っているイヤホンと比べたら比較的小さめで"謙虚"なサイズ感。装着しながら寝落ちしたときも、運動して汗をかいたときも耳が不快に感じることはなかったです。

サムスン 「Galaxy Buds Live」の豆フォルムは音楽と外界をつなぐためのデザインだった

ノイズキャンセリング機能は最低限

ただし快適な装着感の一方で、この豆型デザインでは外耳道を完全に密閉しないため周囲ノイズが気になることもあります。これはサムスンの計算ミス...ではなく、想定内なのだとか。

イヤホン本体に通気孔が組み込まれていることで、自動車、エレベーター、飛行機などの場所で空気圧が高まるのを防ぎ、周りで何が起こっているのかを聞き取れるようになっているようです。サイレンやスピーカーなどの"重要なノイズ"も聞こえるので、実際、電車内のアナウンスを聞くのにイヤホンを外す手間もなかったです。もちろんその一方で、車のクラクション音など明らかな騒音も聞こえてくるんですけどね。

ただしここで忘れてはいけないのが、サムスン独自のアクティブノイズキャンセリング機能(ANC)があること。扇風機のファンが動く音や隣人の子供がおもちゃで遊ぶ音など低い周波数滞のバックグラウンドノイズを減らすというものです。

アクティブノイズキャンセリングは、持続的なノイズを抑えるのに結構役立っています。が、高音域を食い止めることができず、人の声などは聞こえることも。もし、赤ちゃんの泣き声、犬の吠える声など完全に聞こえないイヤホンが欲しいという場合であれば、Galaxy Buds Liveは向いていないかもしれません。

最低限のノイズキャンセリング機能があって、周囲で何が起きているのか把握できる状態にしたいという人は、ワイヤレスイヤホンの候補として検討する価値はアリです。

もうひとつ予め知っておくと良いかもしれない点としては、アクティブノイズキャンセレーションをオンにすると、バッテリーのもちが1回の充電で約8時間から7時間に減ること。Bixby ボイスウェイクアップ機能を常時オンにしておくなど、設定によっては6時間に短縮するケースもあります。

音質は安定

一方、音質についてはどうかというと、サムスンは安定した仕事をしてくれている印象があります。最初は、音の濁りを感じた気がしたのでプリセットEQをいじってみることにしました。結局は低〜高音域のバランスがうまく取れていて、低域が強調されすぎない設定にしてみました。

音のこだわりが強い人からしたら、カスタマイズ可能なEQがないことは結構な打撃かもしれません。でも、Samsungデバイスと一緒にGalaxy Buds Liveを使用する場合には、オーディオの遅延を最小限に抑えてプレイに集中できる「ゲームモード」など、利用できる機能の幅が広がります。ゲームモードはどれくらい効果的なのか、実感値では本当に迅速なのか、それともプラシーボ効果なのかわからなかったです。

タッチ操作はカスタム可能、スワイプ操作はなし

その他の特徴でいえば、最近のワイヤレスイヤホンではすっかりおなじみのタッチコントロールにも対応しています。シングルタップで再生/一時停止、ダブルタップで次に進む、トリプルタップでスキップ...というような操作ができます。タップ & ホールドでできる操作はカスタマイズ可能で、アクティブノイズキャンセレーションの切り替え、音量の上げ下げ、デジタルアシスタントの呼び出しなどの選択肢があります。サムスンのスマホはBixby、その他AndroidスマホではGoogleアシスタント、iOSならSiriの呼び出しができます。さらにサムスン端末の場合、長押しでSpotifyの起動もセットできます。音量をスワイプジェスチャーで変更できないのが少し残念。

他のイヤホンと比較するとどう?

Galaxy Buds Liveを他社モデルと比較するうえで迷うのは、何と比べたら良いのか。たとえば、アクティブノイズキャンセリング機能のレベルが違うので、アップルAirPods Pro(250ドル)や、ソニーWF-1000XM3(230ドル)に代わる選択肢...とはなりません。Galaxy Buds +(150ドル)はバッテリー寿命が長く(11時間!)、ぴったりと耳にフィットするためパッシブノイズキャンセレーションも非常に優れています。

...となるとGalaxy Buds Liveの真のライバルは、スタンダードなAirPods、あるいは第二世代のグーグルPixel Budsあたりでしょうか。ノイズキャンセリングはあること自体はアドバンテージですが、それよりもバッテリー寿命の長さや多様なプラットフォームでの柔軟性の面でGalaxy Buds Liveの勝ちだといえそうです。

個人的には、スタンダードなAirPodsと比べればはるかに快適で、Pixel Budsと同等なレベルだと思っています。Pixel Budsと比べて安定的なのもポイントです。実際、レビューしている1週間のあいだ(Bluetoothの不安定さでで知られるニューヨークでも)一度も接続が途切れませんでした。

総じて、Galaxy Buds Liveはもう完璧!とはいえませんが、重要な機能をきちんと備えていると評価できます。通勤中や歩いている最中も外の世界の音と少し繋がりを持っていたいときには、気に入って使えるイヤホンです。


追記

Samsung Galaxy Wearableアプリの最新のアップデートによって、Galaxy Buds Liveでのアクティブノイズキャンセレーションパフォーマンスが大幅に改善されました。サムスンに連絡して、ソフトウェアの更なるアップデートについて質問したので、返答があり次第、また米Gizmodoにて更新します。

メモ

・Galaxy Buds LiveはAndroidやiOSを含め、さまざまなプラットフォームで動作する。Game Modeなど特定の機能を使用するにはSamsungデバイスとペアリングする必要あり。

・空気圧の蓄積を減らすための通気孔があることから、AirPods ProやSony WH-1000XM4と同等なアクティブノイズキャンセリングは期待できない。

・1度の充電で6〜8時間持続。充電ケースにはさらに20〜22時間使用可能なバッテリー。

・多くのイヤホンと異なるのが、Galaxy Buds Liveの場合は実際には外耳道には入らず、外側の軟骨(耳甲介と耳珠のあいだ)にとどまること。フィット感を調整するには、付属のウィングチップ(小/大サイズあり)が便利。

・アクティブノイズキャンセレーションやBixby Voice Wake-up機能をオフにすると、バッテリーの寿命が6時間から8時間に向上する。

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