まさか上司が覗き見られるだなんて!!
Slackは生産性を向上させるツールとして自らを売り込み、他のコミュニケーション形式、特にeメールを時代遅れのものという扱いに仕立て上げています。
最終的にはオープン型オフィスで隣や向かいの席に座っている同僚同士でさえ、会話でのやり取りよりも、Slackを使うことを好むようになるでしょう。それほど口頭で話すよりも気楽なツールです。それに、会話をプライベートにしておくにもSlackは良い方法のようにも思えます。
しかし真実は
Slackは実際のところ、2013年にSlackが開始する以前の数十年間、eメールがされていたのと同じくらい企業監視ツールになっているのです。そして従業員は、エレベーターの周りで上司が隣りに立っている状況で余計な会話をしないのと同じく、Slackでも個人的な会話を避けるべき充分な理由があります。
この夏、リポーターのサラ・クラウズがTHE WALL STREET JOURNALに書いた記事には、テキスト・メッセージや会社の電話に録音された通話、それにSlackのメッセージも雇用主が内部データを掘り起こし、従業員を監視する多種多様な新しい方法が記されていました。記事にはBunch.aiという会社について書かれており、彼らはSlackの会話を分析するツールを提供しているとのこと。その本来の目的は、職場の士気について報告するためのものなのだそうです(Bunch.aiいわく、雇用主に個人レベルのデータは見せず、独自の監査を実施するため、おそらく監視ツールとして分類されないだろう、といっています)。
いずれにしても、企業のSlackアカウントでは、Slackのインターフェイスが従業員の機密性を保証する、といっているメッセージを含む、あらゆるやり取りを上司が見ることを可能にしています。
監視されているかと確認できる
ですが幸いなことに、上司に直接尋ねることなく、監視されているかどうかを簡単に判断できます。以下のURLを入力して、自分のチーム名を入力してEnterキーを押し、「保存とエクスポート」をクリックします。
設定で以下のようなメッセージが表示されている場合、それは上司がプライベートなチャンネル(南京錠アイコンが表示)で行われた会話だけでなく、誰とでも直接やり取りしたメッセージを見ることができる、という意味になります。
設定のページでは、たとえば会話が自動的に削除されるまでの保存期間など、社内の保存ポリシーについても詳しく説明しています。企業によっては、民事訴訟中に内部メッセージが取得されたり、公開されたりする可能性があるため、一定の期間が経過した後にメッセージを削除して責任を制限することを選択する場合があります。
Slackでの私的なメッセージは禁物
もし職場での会話を秘密にしておきたい場合は、他所でやるのが最善策です。たとえば、暗号化されたメッセンジャー「Signal」(App Store/Google Play)を使用してグループを作成したり、いつでも必要に応じてメッセージを自己削除するように設定することもできます。
平社員なら自分が一番弱い立場にいるほど安全だ、ということを覚えておいた方が良さそうです。上司が下したヒドい決断に愚痴を書いたプライベート・グループには、口の軽い同僚を招待しないのも得策です。彼らはいつでもスクリーン・ショットを撮ることができるのですから。
Source: THE WALL STREET JOURNAL, MashableAsia, App Store, Google Play