スマホはもはや背面を見せる時代
ZTEの関連会社であるNubiaが展開するRedmagicはゲーミングスマートフォンのブランドです。海外では9月に最新モデル「Redmagic 6s Pro」が発売になりました。
Redmagicシリーズは日本でも正規に販売されており、今回紹介するRedmagic 6s Proも2021年10月末ころ日本で発売されることがアナウンスされています。日本で販売されるゲーミングスマートフォンと言えばASUSの「ROG Phone」が知られていますが、他にもシャオミの関連会社ブラックシャークが展開する「Black Shark」も販売されており、実は日本でもゲーミングスマートフォンは複数製品が提供されているのです。
スマートフォンの新機種投入サイクルは年々早まっており、特に中国メーカーは半年おきにモデルチェンジすることが当たり前となりました。Nubiaも今年3月に「Redmagic 6 Pro」を出したばかり。Snapdragon 888を搭載し、メモリ容量は世界初の18GBとハイパフォーマンスなゲーミングスマートフォンでした。それから半年後に登場したRedmagic 6s Proはチップセットを最新のSnapdragon 888+に変更、さらに本体デザインをさらにブラッシュアップさせています。
ゲーミングスマートフォンは一般的なスマートフォンとは異なる機能が搭載されています。たとえば本体側面にはタッチセンサーが2つあり、横向きに持った時に左右それぞれをゲーム用のボタンとして使うことができます。また高いパフォーマンスで動作させることで本体が過熱するため、冷却性能も強化しているのです。Redmagicは本体内部に回転式の冷却ファンを内蔵、本体の左右のスリットから空気を取り入れ排出する方法をとっています。これにより防水性能は無くなりますが、ゲームユーザーにとっては防水機能よりも高スペックなゲームをスムーズにプレイできるかが重要なのです。
Nubiaはこの冷却ファン機構を2019年に発売した「Redmagic 3」から採用、スマートフォンでゲームプレイ中に背面に耳を近づけるとファンが回る音が聞こえたものです。そして2020年3月にはこのファンの存在をアピールしようと、「Redmagic 5G」「Redmagic 5」の背面を透明にした限定モデルを投入。基板などが空けて見える透明モデルはすでにシャオミなどが発売していました、Nubiaはファンが回転する様を見ることができ、よりクールな雰囲気で楽しませてくれました。
このように「冷えるスマホ」「見せるスマホ」を出してきたNubiaの最新モデルRedmagic 6s Proには、新たに「カラフルに光る」機能が搭載されたのです。冷却ファンの部分に光るRGBライトを内蔵し、ファンが回転中には派手に光ってくれます。
この光る回転式冷却ファンを搭載したことにより、Redmagic 6s Proでは透明モデルの全世界展開も決定、日本でも透明版「Ghostカラー」が発売されます。おそらく製品には透明カバーが付属すると思われますが、もはや透明以外のケースをつけるのは無意味、と思えるほど背面が光る様はカッコよさそうです。なお海外では16GB+256GBモデルが729ドル(約8万3,000円)。日本ではいくらで出てくるのでしょうか。
もちろんゲーミングスマートフォンとしてのスペックも非常に強力です。ディスプレイは165Hz駆動に対応。iPhone 13が120Hzに対応しましたが、さらにそれの上をいくスムーズなスクロールや表示が可能です。またディスプレイにタッチしたときの反応速度は720Hz。これは他社のゲーミングスマートフォンでも240Hz程度のものが多く、一般的なスマートフォンはiPhone 12で120Hzと言われています。つまりRed Magic 6s Proはタッチしたときの反応速度が6倍も高速であり、ゲーム中の操作も快適に行えるわけです。
Nubiaはクリップ式で本体に挟み取り付ける冷却ファン「Ice Dock」も発売しています。このIce Dockもファン内部が光り、しかも2つのファンがあるため取り付けた姿は壮観です。実はこのクリップ式冷却ファンも各ゲーミングスマートフォンメーカー・ブランドから出ていますが、デュアル方式で光るファンはNubiaだけが出しています。
家電量販店の一角へ行くと、派手な光を放つゲーミングPCコーナーが目立ちます。すでにPCの世界ではゲーミングPCは光る製品が当たり前になっています。ゲーミングスマートフォンも数年もすれば、さらに派手に光るモデルが出てくるかもしれません。好みの差はあれ、光るスマートフォンを使っていれば目立つこと間違いないでしょう。