Android OSでサポートされている「自動入力サービス」は、パスワード入力を支援する機能です。ログイン(サインイン)が必要なWEBサービスやアプリを利用するとき、ユーザIDやパスワードを要求されますが、それらをキーボードから入力する手間がなくなります。
自動入力サービスは、初期値ではGoogleが提供する機能が選択されており、Googleアカウントに保存されているユーザID/パスワードを呼び出せます。WEBブラウザ「Chrome」でログインしたことがあるWEBサイトであれば、次回以降アクセスすると入力フォームにユーザID/パスワードの候補が表示され、かんたんに選択できます。同じGoogleアカウントを使用していれば、パソコンやタブレットで入力したことがあるユーザID/パスワードも使えます。
さらに、自動入力サービスでは郵便番号や住所、電話番号、クレジットカード番号といった個人情報も対象に含まれます。画面レイアウトの都合上、WEBサイトの入力フォームは小さめなことが多く、住所のように長い文字列は溢れてしまいがちですが、自動入力サービスを使えば気にする必要がありません。
WEBサイトに限らず、ログイン処理が必要なアプリでも自動入力サービスを利用できます。Android 8から導入された「Autofillフレームワーク」に対応するアプリに限られますが、TwitterやFacebookなど多くのアプリでサポートされています。
自動入力サービスは、初期値ではGoogleのものが選択されていますが、変更可能です。「設定」→「システム」→「言語と入力」→「自動入力サービス」の順に画面を開くと(端末により設定画面の位置は多少異なります)、「1Password」や「LastPass」といったサードパーティ製のパスワード管理アプリを選択できます。