Galaxy S6に搭載されたことで認知度が上がり、iPhone 8に搭載されたことで普及したワイヤレス充電。電磁誘導や磁界共鳴、マイクロ波などにより電力を伝送できるシステムです。
なかでも多く採用されているのがコイルを用いた「電磁誘導方式」で、最近では比較的安価なワイヤレス充電器も多く出回っています。
ワイヤレス充電器(Amazon)
ワイヤレス充電では、ケーブルの抜き挿しをする手間が省けるのと同時に、スマホの端子を傷めてしまったり、抜き挿しのときに生じるスマホボディへの小傷を作ったりしてしまうことを防げるというメリットがあります。その反面、ケーブルを使った場合よりも充電速度が遅いというデメリットもあります。とはいえ、最近では在宅勤務が増えていることから、それほど慌てて充電する必要性がなくなったこともあり、ニューノーマル時代に即した充電方法といえるかもしれません。
選ぶ際に確実に抑えておきたいのは、WPC(Wireless Power Consortium)が策定した「Qi(チー)」規格に準拠していること。「Qi対応」「Qi認証」などとパッケージに記載されていれば安心でしょう。
あとはライフスタイルに合わせ、就寝時には平置きタイプ、仕事場ではスタンドタイプ、複数ガジェットを同時に充電できるタイプ、そのまま持ち出してワイヤレス充電バッテリーになるタイプなどを選ぶこともできます。
平置きタイプは、比較的安価なものが出回っていますが、ベッタリと置くために設置場所を取ってしまうというデメリットがあります。一方でスタンドタイプだと、立て掛けて置けるため場所を取りづらく、スマホの通知に気づきやすいというメリットがありますが、通知のたびにスマホディスプレイが明るく光るのは、就寝時には不向きでしょう。
エレコム Qi規格対応ワイヤレス充電器 W-QA14WF
“ホワイトフェイス”の和みデザインが魅力の平置きタイプ
エレコム Qi規格対応ワイヤレス充電器 W-QA14WFは、Qi規格では最大5W、Samsung Galaxyシリーズでは最大10Wでスマホを充電できる平置きタイプのワイヤレス充電器です。天面に滑り止めパッドを配置しているため、メッセージなどの通知や着信時のバイブにより、スマホがズレたり落ちたりすることを防げます。
正面と側面にLEDを搭載しており、きちんと充電しているかどうかをひと目で確認しやすいのが特長。厚みは約9mmと薄型。直径も約90mmと、デスク上で場所を取りづらい仕様です。付属するUSB Type-C to USB Type-Cケーブルの長さは約50cmなので、こちらもデスク上で邪魔になりづらいといえるでしょう。
エレコム独自のフェイス「しろちゃん」付きタイプ以外にも、ゴールドとブラックのカラバリがあるので、インテリアや場の雰囲気に合わせたものを選べます。Amazonでの販売価格は約3400円です。
エレコム Qi規格対応ワイヤレス充電器 W-QA14WF(Amazon)
Anker PowerWave 7.5 Stand 15W
重要な通知を見逃さないスタンドタイプ
Anker PowerWave 7.5 Stand 15Wは、その名のとおりスタンドタイプのワイヤレス充電器。最大15Wの急速充電が可能なQi認証取得製品です。ほとんどの製品へは5Wで、Galaxyシリーズへは10Wで、iPhoneシリーズでは7.5W(いずれも最大)で出力可能。Pixel 4/4 XL、LG Vシリーズなど一部の端末では15W出力の恩恵に預かれるでしょう。
5mm厚さ以下のケースであれば、装着したままでも充電可能。万が一、スマホと充電器の間に異物が挟まったなどの異常を検知した場合や、高温になりすぎた場合などでは充電を停止する安全設計が施されています。また、充電コイルを2つ搭載しているので、仕事中は縦置きで、休憩中の動画閲覧時などには横置きするといったことも可能です。
幅は約82mm、奥行き約68mmとコンパクト。Amazonでの販売価格は約2800円です。
Anker PowerWave 7.5 Stand 15W(Amazon)
Belkin BOOST↑CHARGE 15W デュアルワイヤレス充電パッド
スマホ複数台持ちにうれしいデュアル仕様
会社用とプライベート用など、スマホ2台持ちにうれしいワイヤレス充電器が、Belkin BOOST↑CHARGE 15W デュアルワイヤレス充電パッドです。幅195mm、奥行き90mmの角丸型パッドには2つの充電パッドを搭載し、それぞれ同時に最大15Wで充電が可能です。
パッド部に滑り止めを配しているため、バイブによるズレや落下を防ぎます。パッドとパッドの間には2つの動作確認用LEDがあるため、正しく充電されているかどうかをひと目で確認可能。厚さ3mmまでのものであれば、ケースを着けたままでも充電OK。取り外す手間がないぶん、本当に「置くだけ充電」が実現します。
もちろんQi規格の認証済み。iPhoneとAndroid、iPhoneとAirPods Proといった組み合わせでも充電可能です。カラバリはホワイトのほか、ブラックも用意されており、インテリアや好みに合わせて選べます。Amazonでの販売価格は約5900円です。
Belkin BOOST↑CHARGE 15W デュアルワイヤレス充電パッド(Amazon)
Anker PowerWave+ 3-in-1 Stand with Watch Holder
Apple製品でそろえているユーザーにベストマッチ
Anker PowerWave+ 3-in-1 Stand with Watch Holderは、スタンドタイプと平置きタイプのワイヤレス充電器にApple Watch用ホルダーまで搭載した、多機能なワイヤレス充電器。純正のApple Watch磁気充電ケーブルを取り付ければ、Apple Watchへの充電もできるため、もはや充電ステーションと呼びたくなるかもしれません。
スマホと充電器の間に異物が挟まっていないか、充電時に温度が高くなりすぎていないかを検知して自動的に充電を停止する保護機能を搭載しているほか、Qi認証を通っているので安心して使えます。スタンドタイプのほうにはコイルを2つ内蔵しているので、縦置きも横置きもできて、自由度が高まります。
GalaxyシリーズやPixelシリーズなどへは10W、iPhoneシリーズへは7.5W(いずれも最大)で充電可能。なお、急速充電を利用するには、QC 3.0対応AC充電器が必要ですが、持っていない場合は付属しているものも販売されているので、そちらを選ぶと良いでしょう。 Amazonでの販売価格は、単体のものは約4600円、充電器付属のものは約6000円です。
Anker PowerWave+ 3-in-1 Stand with Watch Holder(Amazon)
CIO SuperMobileCharger 10000mAh CIO-SC2-10000
1台3役をこなすマルチな充電アイテム
CIO SuperMobileCharger 10000mAh CIO-SC2-10000は、ワイヤレス充電器とAC充電器、さらにモバイルバッテリーの1台3役をこなすアイテムです。
折りたたみ式プラグを内蔵しているのでコンセントのある場所では最大18WのPD/QC充電が、ない場所ではモバイルバッテリーとしてケーブルを使った充電のほか、ワイヤレスでの充電が可能。1万mAhの大容量なので、丸一日は安心して使えるでしょう。
Qi規格に対応しており、Androidであれば10W/15Wの充電に、iPhoneシリーズであれば7.5W(いずれも最大)で充電できます。また、デュアルコイルを搭載しているので、「この辺にスマホの充電コイルがあったはず……」と何度も置き直す必要がないのも特長です。
バッテリー残量を数値で表示するLEDインジケーターを搭載。1%単位で表示するため、バッテリー切れを起こす前に行動を起こせます。サイズは82×29×80mm、重量245gとコンパクト。ひとつあれば、何かと便利でしょう。Amazonでの販売価格は約5000円です。
CIO SuperMobileCharger 10000mAh CIO-SC2-10000(Amazon)
ワイヤレス充電器(Amazon)
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