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シューティング、アクションから麻雀まで!PC-8001後期、マシン語プログラムで話題をさらった「今風太」氏

沿って mobilephones 20/09/2022 611 ビュー

マシン語で組まれたたオリジナル作品を多数発表

[三津原氏]:早速ですが、名前は「こんぴゅうた」さんで良いんですよね?

[今風太氏]:はい。「こんぴゅうた」です。BASICプログラムのREM文(コメント行)に“by こんぴゅうた”と書いていたので、それで理解していただけたかなと思ってました。

[三津原氏]:「CHECK P.」かな?

[今風太氏]:そうなんですか?

[三津原氏]:"COMPUTER"と書いてあるのは、子供の頃はどういう意味かなと思っていました。

[今風太氏]:フリガナをふった記事はありませんでした?

[三津原氏]:なかったんです。なので、名前ではなく「今風太」という文字の形で覚えていました。 でも、頻繁に目にする文字だったので、自分の中で勝手に親近感を覚えていました。しかも、オリジナルのゲームが多かったですよね。

[今風太氏]:ゲームセンターのゲームを、参考にはしました。

[三津原氏]:私は、PC-8001を使い始めて初期の頃に入力したのが、実は「PARACHUTE」だったんです。多分、オールマシン語のゲームとして入力したのはこの作品が初めてです。その時の入力に利用したプログラムが、 中村光一さんのマシン語モニタでした。初めて、オールマシン語のプログラムを入力して動いたときの感動はもう!

[今風太氏]:ですよね。僕は、最初はスピードを重視するために、オールマシン語にこだわっていたんですよ。「PasocomMini PC-8001」で自分のゲームを改めて見て、タイトルから全部オールマシン語で組んでいますので、BASICが混ざっているタイトルと比べると少し差別化できたかなという気がします。とはいえ、それもだんだん手間になってきて、後期になっていくほどBASICが絡んでくるようになりました。I/O本誌に載った「MARINE BELT」のタイトル画面は完全に手を抜いています。スミマセン(笑)。

シューティング、アクションから麻雀まで!PC-8001後期、マシン語プログラムで話題をさらった「今風太」氏

[三津原氏]:ゲームオーバーだけはキャラクターですよね。

[今風太氏]:あれは、グラフィックのキャラクターですね。四角とか三角とか、そういうのを並べていました。

株式会社ハル研究所取締役所長 三津原敏氏PasocomMiniプロジェクトの仕掛け人にして、大のレトロパソコンフリークでもある。若かりし頃には多くの雑誌、書籍掲載プログラムを打ち込み、解析して腕を上達させ、職業プログラマの道へと進んだ

[三津原氏]:今風太さんの作品は、マシン語のプログラムが9000番地から始まっていたので、頭にBASICのプログラムか何かが入り、それで後ろにずれているのかなと勝手に思っていました。

[今風太氏]:僕も、なぜこの番地から始まっているのかよく覚えていないのですが、自分の書いた記事を改めて読み直してみたとき、「BASICのCLEAR文で“マシン語はここからです”という命令を入れてませんが大丈夫です」という記述が書いてあったので、絶対にBASICのテキストサイズがそこまでいかない、 エリア外でやっていたような気がしています。

[三津原氏]:ちなみに、オールマシン語でやっていたということは、メモリ16KBで動いていたんですか?

[今風太氏]:最初は16KBで動いていました。でも後のほうの記事を読むと「今時16KBのPC-8001を持っている人はいないでしょうから、32KB必要です」ということを書いていたものもありました。先日行われた「PasocomMini PC-8001」体験会」で、NECの方と「メモリ増設はどうやりましたっけ?」と話をしていたんです。見せてもらった内部の写真にはメモリ増設のソケットが見当たらなくて……内部にICを挿したような記憶がありました。そもそも、体験会に置いてあったPC-8001が32KBモデルだったのかもしれません。

今風太氏1981年に投稿を始め、「I/O」本誌だけでなく「マイコン・ゲームの本2」、「マイコン・ゲームの本3」に、合計で7本のタイトルが掲載される。その採用率は、なんと100%! Webサイト「蘇る今風太ワールド」を運営しているほか、Twitterアカウント(@nonchansoft1)でも活動中

[今風太氏]:そういうことなんですね……当時使っていた実機は見る影ないですが。

[三津原氏]:捨ててしまったとかですか?

[今風太氏]:いえ、実家の倉庫に保管してあるのですが、もう鬼のように改造してまして。多分ですけれど、後にPC-8001mkIIを買って“これがあるからいいや”ということで、PC-8001とPCG-8100を一体化させて箱に入れるという改造を行ない……それが残っているのですが、もう動きません。

[三津原氏]:PCG-8100は、PC-8001と同じ大きさのものですよね?

[今風太氏]:はい。そうなのですが、(一体化改造を行なっていたので)実物を見たら“こんなに大きかったかな?”と思いました(笑)。「僕こんなの買っていないな」と。ちなみに、PCGを使用したゲームとしては「PCG-JAN」を制作しました。現在、自分のWebサイトに載せています。でも、PCGを使うとカタカナ表示ができなくなるので、役名がローマ字表記に……これはもう、(麻雀ゲームとしては)致命的だったんですよ。PC-8001mkIIを買った後に手に入れたこともあってPCGでゲームを遊んだことがないし、PCG対応ゲームも入力していなかった。

[三津原氏]:芸夢狂人さんのゲームは?

[今風太氏]:彼のゲームはPCGなしでも遊べましたから、そちらを入力していました。

「PasocomMini PC-8001体験会」には、PC-8001の実機も展示されていた。なお、「PasocomMini PC-8001」は、もちろんメモリ32KB仕様となっている

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