2022年3月3日、韓国・朝鮮ビズなどは、先月発売されたGalaxyS22のユーザーらが「サムスンにだまされた」として集団訴訟を準備していると伝えた。記事によると、前日2日に「GalaxyGOS集団訴訟準備部屋」というコミュニティサイトが開設され、この日午後の時点で550人を超える会員が加入した。会員らが問題視している「GOS(ゲーム最適化サービス)」は、高性能が求められるモバイルアプリのゲームアプリを駆動する場合、機器の1秒当たりのフレーム(1秒間で変わる画面のイメージ数)やグラフィック処理装置(GPU)の性能を意図的に落とし、機器の状態を最適化するというGalaxyスマートフォンの基本機能。GOSの必要性について、サムスン側は「機器が性能を最大限発揮すると発熱するが、ゲームの特性上、長時間このような状態を維持することが多い。ユーザーが低温やけどを負ったり、最悪の場合バッテリーが爆発する危険があるため、これを防ぐための安全装置」と説明している。以前のGalaxyスマートフォンモデルもGOSを搭載していたが、これを迂回する方法があった。しかしOneUI4.0のアップデート以降迂回路が遮断され、絶対的にGOSが適用されるようになったという。今回の騒動を受け、サムスン側は「GOS搭載は安全が最優先という判断によるもの」という立場を示しているが、波紋が広がりつつあることを深刻に受け止めているという。また「事前に案内もなくGOS迂回を阻止したのは間違っている」という主張に対しては「告知義務はない」という趣旨の答弁をしており、消費者への対応計画については「(状況を)見守る」と述べたという。サムスンは先月10日、GalaxyS22シリーズ3機種を公開し「最も強力なGalaxySシリーズ」「Galaxyスマートフォンに初めて搭載した4ナノメートルプロセッサを基盤に、仕事や日常生活などあらゆるシーンで強力な性能を楽しむことができる」と紹介していた。これを受け、韓国のネット上では「消費者をだましてたの?」「時速300キロメートルで走るスポーツカーを買ったらまさかの速度制限付きだった」「サムスン製品は二度と買わない」「果たしてゲームだけ?SNSやYoutubeやNetflixなど他のアプリにも制限かけたでしょ」「GalaxyNote3のときからスマホもタブレットもウォッチもみんなサムスンを使ってる。ちょっとは対策を講じてほしい」など不満の声が続出している。また「ゲームをするならiPhoneがいい。サムスンスマホがいいのは互換性がいいことくらい」「iPhoneが通話の録音機能さえサポートしてくれたら、すぐ乗り換える」「これじゃ中国製スマホと変わらない。そのくせiPhoneとライバルだって?」などiPhoneと比較する声も多く、「サムスンスマホの不買運動だ!予約した人はみんなキャンセルしてiPhoneにゴー!」と呼び掛ける声も見られた。(翻訳・編集/松村)
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