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2代目プジョー「208」はジワリと粘る“猫足”も健在の元気なホットハッチだった

沿って mobilephones 06/11/2022 535 ビュー

試乗レポート

2021年2月12日 08:00

欧州と日本でカー・オブ・ザ・イヤーを受賞した「208」の乗り味はいかに?

試乗した「208 アリュール」(259万9000円)のボディサイズは4095×1745×1445mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2540mm。GTラインのみ全高が1465mmとなる。車両重量は1160kg(GTラインは1170kg。サンルーフ付きは+10kg)牙のようなデイタイムランニングライトかぎ爪をモチーフにしたテールランプ

<2019年のジュネーブショーで披露されて以来、販売も好調で欧州カー・オブ・ザ・イヤーに輝いただけでなく、日本にも2020年7月に上陸し、日本のインポート・カー・オブ・ザ・イヤーを獲得。久々にやってきた大物フレンチコンパクトカーである。名称は従来通りの方式なら「209」となるはずだったが、今回はそうではなく208の2代目ということになった。

直列3気筒DOHC 1.2リッターのPureTech ガソリンターボエンジンは、最高出力100PS/5500rpm、最大トルク205Nm/1750rpmを発生。排ガス規制ユーロ6にも適合していて、燃費はWLTCモードで17.0km/L

装着タイヤは16インチのミシュラン「プライマシー4」で、サイズは195/55R16(GTラインは205/45R17)フロントのカメラは単眼タイプリアアンダーシャイニーブラックデコを装備(スタイルは除く)

2代目プジョー「208」はジワリと粘る“猫足”も健在の元気なホットハッチだった

文字が浮かび上がっているように見える先進的なメーター

奥側にある表示部分と、上面から手前のパネルに反転表示させた2つの表示を重ね映すことで奥行きのある立体的なメーターを実現している7インチタッチスクリーンでは、エアコン、オーディオ、ハンズフリー通話、運転支援システムなどの操作設定が行なえる

上下がフラットになった小径ステアリングを採用左側には音声認識機能起動ボタン、音量調整ボタン、メーター表示切替ダイヤルを配置右側には選択ダイヤル、入力ソースやチャンネル切り替えボタン、電話ボタンを配置ステアリングの右のダッシュボードにはレーンキープアシスト、レーンポジショニングアシストのスイッチが配置される

運転席と助手席にはほどよいサイドサポートがあり、しっかり体を支えてくれるシートの素材はファブリック&テップレザーシート

アクセルペダルの反応もよく、気持ちいい加速感が得られる

シフトレバーの「M」ボタンを押せばパドルシフトを使うセミマニュアルモードにもなる電動パーキングブレーキを完備センターコンソールのスイッチは鍵盤のように下に押すタイプを採用

リアのサスペンションもとてもいい仕事をしてくれる

前後席にUSBポート、ワイヤレス充電も完備する高い利便性

全長がほぼ同等の新型「ノート」よりややタイトな印象のある後部席

可倒式のリアシート3人家族なら充分な容量のラゲッジスペースメーカーは異なるが同じサイズのスペアタイヤを搭載

センターコンソールの助手席側には充電用USB Type-Cポートを装備センターコンソールの運転席側にはUSBポートを完備。お気に入りの音楽を入れたメモリースティックを挿せば直ぐに聞くことができるワイヤレス充電は全グレードに完備後席にもUSBポートを2つ完備

<2020年は日本車でも「ヤリス」や「フィット」、2020年末に駆け込みでノートがフルモデルチェンジし、実力派コンパクトカーが豊作だったのだが、そこに勝るとも劣らないライバルとして推したいのが、この新型208だ。特に乗るたびにウキウキさせてくれたり、走ることに夢中にさせてくれるコンパクトカーを探している人には、ぴったりの1台。いつまでもフレンチコンパクトをマニアだけのものにしておくのは、もったいない。208には、食わず嫌いを克服するどころか、大好物にするチカラがあると実感したのだった。

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、エコ&安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦。また、女性視点でクルマを楽しみ、クルマ社会を元気にする「クルマ業界女子部」を吉田由美さんと共同主宰。現在YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」でさまざまなカーライフ情報を発信中。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968、ホンダ・CR-Zなど。 現在は新型のスバル・レヴォーグとメルセデス・ベンツVクラス。

Photo:高橋 学

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