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新ChromecastはYouTubeもネトフリも使いやすい。リモコンがイイ

沿って mobilephones 03/03/2023 621 ビュー

ひとつの動画サービスのような感覚の「Google TV」

Chromecast with Google TVとFire TVを比較してみると、できることはほぼ同じで価格もほぼ一緒(Fire TV Stick 4K)です。機能面では、リモコンでテレビの入力切替までできるのは、Chromecastのみの特徴ですが、入力切替の応答速度が悪く、次の入力まで切替えてしまうこともあり、リモコンが見つからない非常時用という印象です。

Chromecastならではの“良さ”が感じられるのが新しいUIの「Google TV」。Fire TVの場合は、Prime Videoを中心に各サービスのアプリを選ぶ形ですが、Google TVではNetflixやU-NEXT、ABEMA、Prime Videoなどのコンテンツが並列にならび、おすすめ、SFアクション映画、ホラー映画、ドラマ番組、おすすめの動画(YouTube)などから探せるようになっています。

Chromecast with Google TVの操作画面

アプリ単位でも検索できますが、基本的には多くのサービスの中から見たい番組を探す形です。思わぬコンテンツと出会えるという意味で、とても良い仕組みです。

このGoogle TVのUIで印象的なのが、YouTubeやNetflixなどの起動がスムーズなこと。Fire TVでサービスを切り替える場合、基本的にアプリを起動してコンテンツを選ぶ必要があります。しかしChromecastのGoogle TVでは、Netflixのコンテンツを選ぶと、Netflixのアプリがすっと立ち上がり、またYouTubeのコンテンツを選ぶとYouTubeがすぐに立ち上がります。

アプリの起動待ちがほとんどなく、まるでGoogle TVがひとつの動画サービスのような感覚で使えます。これはちょっと感動的でした。

ただ、Prime Videoは、他のサービスを起動すると再度のアプリ立ち上げが必要となります。筆者が確認したかぎりでは、YouTube、Netflix、ABEMA、U-NEXTなどは、Google TVから即座にコンテンツを立ち上げできるようです。

また、複数のサービスで同じコンテンツを配信している場合は、[観る方法はxx通り]と表示。例えば[秒速5センチメートル]の場合、ABEMA、dTV、Hulu、U-NEXT、Google TV(レンタル/400円)、Google TV(購入/2,000円)の6通りが用意されており、契約しているサービスであればすぐに視聴可能で、未契約の場合は[登録]などと表示されます。様々な動画配信サービスがシームレスに使えるのは、Chromecast with Google TVならではの魅力です。

コンテンツの“おすすめ”にも対応し、音声検索も可能です。ただ、“おすすめ”されるコンテンツにおいて契約・課金が必要なものも含まれていて、少しわかり場合もあります。例えば、筆者が現在契約していないU-NEXTやABEMAビデオ(ABEMAの有料サービス)などが“おすすめ”に表示されます。それ自体はいいのですが、番組を選ぶ前に料金が表示されていなものもあり、どれが課金対象なのかわかりにくい部分もあります。

新ChromecastはYouTubeもネトフリも使いやすい。リモコンがイイ

細かな改善してほしい点もありますが、基本的にはとても使いやすいUIと感じます。

Googleで人気おすすめ表示のためのサービスを選択
YouTubeとDAZNはChromecastがおすすめ

また、「どのサービスで使いやすいか」という観点では、結構違います。

Chromecastが使いやすいのは「YouTube」。Googleのサービスなので当たり前ですが、ChromecastのYouTubeアプリは、Android TVのアプリがほぼそのままで、リモコンでの操作に加え、音声検索、アカウントを紐付けたスマホやPCとの履歴の共有などが可能で、非常に使いやすくなっています。

Fire TVにもYouTubeアプリが用意されており、音声検索など一通りの機能は揃っていすが、Chromecastはよりスムーズに使える印象。音声検索もYouTubeでは重宝しますし、起動はとても早いのでキビキビ使えます。

また、リモコンのYouTubeボタンで、テレビの電源ONからYouTubeの画面までを一発で起動できるのもChromecastならではの機能です。また、他の配信サービスを見ていて、YouTubeを見たい場合にもボタンを押すだけで切り替えられるため、「YouTubeを選びやすい」デバイスです。

ChromecastのYouTube

同様にNetflixも専用ボタンが用意されているので便利です。ワンボタンでテレビの電源からNetflixまで立ち上げられるので、「ほぼNetflixのためにテレビを使っている」という人には最適です。

もう一つ良いと感じたのはスポーツ配信の「DAZN」。Fire TVのDAZNアプリは安定性が今ひとつ。ブラウズ中も関係ない番組を背景でずっと再生しているなど、よくわからない動作もあり、正直あまり出来がよくありません。

ChromecastのDAZNアプリも、背景で無関係の動画を再生し続けるという謎仕様は共通ですが、よりキビキビ動いているような印象です。短い時間しか使っていませんが、安定して動いており、追いかけ再生時の早戻しの操作やレスポンスなどはFire TVより良いように感じます。

ただ、実際に早送り時間を計測してみたところ、2時間56分の番組でChromecastが41秒、Fire TVが42秒とほぼ同じでした。他にも比較計測しても大きな違いはでないのですが、Chromecastのほうがレスポンス良く、思い通りに使える印象です。

ChromecastのDAZN

一方、Fire TVの方が優れている点もあります。Amazon Prime Video(プライムビデオ)の使いやすさは、Fire TVのほうが上。Chromecastも一通りの機能はあり、悪くはないですが、Prime Videoの様々な“おすすめ”が見やすいのはFire TVです。Prime Videoにおいては、Fire TVのほうが使いやすいので、Prime Videoを中心に、他のサービスのコンテンツを見たい、という人にはFire TVのほうがよいと思います。

ChromecastのAmazon Prime Video

また、HDMI出力の設定など、細かな画質・音質設定はFire TVのほうがよさそうです。例えば、映画作品は24フレーム/秒で作られており、テレビでも、この24コマ(24p)に対応して、映画を映画らしく見られるモードを備えた製品があります。細かいことはAV Watchの記事で紹介していますが、Fire TVは、この24p出力に対応しており、コンテンツにあわせて通常の60pと24pを出し分けできます。例えばPrime Videoの24p作品だけ、24pで出力して、映画を映画らしく楽しめます。

しかし、Chromecastは60p/24pの自動切り替えができず、60p固定あるいは24p固定の選択項目のみです。映画体験にこだわりがある人にとっては重要なポイントで、ここはFire TVのほうが優れているといえます。

ただ、NetflixはFire TVでも24p出力に対応していないので、Netflix利用時に気にする必要はありません(ちなみにApple TV 4Kは24p出力対応)。

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