便利ではありますが…。
Apple PayのExpress Transit(エクスプレス・トランジット)機能は、続々と海外でもサービスインしています。Apple WatchやiPhoneのロック解除を経ることなく、エクスプレスカードを設定しておけばかざすだけで決済が完了する仕組みなんですけど、このほど海外ではその二重課金をめぐるトラブルが報告されています。
ニューヨークやロンドンで二重課金の報告が
たとえば、ニューヨークの地下鉄やバスを運営するMTA(Metropolitan Transportation Authority)は、一部の駅改札でOMNY(One Metro New York)という新改札機が運用されていますが、Apple Payでの不明な課金について苦情の申し立てが30件ほど寄せられたことを明かしています。
いわゆるタッチ&ゴーで運賃を自動的に支払えるサービスですけど、普通にメトロカードで改札を通り運賃を支払っているにもかかわらず、かざしていないのにApple Payでも同じ運賃が課金されてしまっていたんだとか。なおTwitterには、ロンドンの地下鉄でも同じような現象に遭遇したユーザーからの報告が複数寄せられているそうです。
二重課金防止対策はExpress Transitオフ!
すでにMTAでは、この問題について、Appleに改善を求める要請をしていると説明。現時点では、Apple PayのExpress Transitをオフ設定にすることで、非利用時に二重課金のトラブルを避ける対策を講じるよう、ユーザーに呼びかけています。iOSのバージョンを12.3以降にすると、自動的にExpress Transit機能がオンになっている場合が多いため、ニューヨークへの旅行時には要チェックかもしれません。
ちなみに、日本や中国では、いまのところ、二重課金のトラブルは問題になっていないそうで、ユーザーが安心して便利に利用できる環境整備が早期に求められています。
ほんの数百円の課金なので、意外に気づいていないというユーザーも少なくないのかもしれませんが、MTAは申し立てがあれば返金に応じるとの姿勢を打ち出していますよ。お金を支払っている感覚の薄れる、キャッシュレス決済ならではの盲点だったりもするのでしょうかね?
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