Galaxy A21 SC-42A。10月23日発売で、ドコモオンラインショップ価格は税込22,000円
ドコモオンラインショップでの直販価格は、税込22,000円。SIMフリー市場ではこの価格のスマホもありますが、大手キャリアが取り扱う製品としては破格の安さです。
総務省が決めた携帯電話販売のルールでは、「税別20,000円」までの割引が許容されています。つまり、新規契約の特典などで割引がつけば、「一括0円」で購入できる可能性もあるかもしれません。まさにドコモの中の格安スマホです。
Galaxy A21は、子どもやお年寄りなど、スマホを初めて使う人を意識した内容になっています。正直なところ性能は価格なりで、CPUの処理能力が高くないため、アプリを開く時に少し待たされる印象があります。
しかし、Galaxy A21では、防水性能やおサイフケータイといった日本向けの機能もしっかり搭載しています。最近のスマホではほとんど見かけなくなった、ストラップホールまであります。
ディスプレイはTFT液晶で、有機ELと比べると鮮やかさに欠けますが、画面の解像度はやや高め。YouTubeで気軽に動画を見るくらいなら問題ないでしょう。
特によい点はDolby Atomsのサラウンド再生技術を搭載していること。内蔵スピーカーのサウンドは低音が弱く薄めな印象ですが、Dolby Atomsをオンにすると、グッと引き締まった聞きやすい音になります。
ストレージが前モデルから倍増、より使いやすく
実はこのスマホは、1年前に発売された Galaxy A20 SC-02Mのマイナーチェンジモデルです。
形状はほとんど同じで、処理の要となるCPUとは前機種と同じものを搭載。メインメモリ(RAM)が3GBという点も変わりません。ただ、保存領域のストレージ容量は64GBに増しています。写真を撮っていると気付かないうちに容量を圧迫してしまうため、スマホを初めて使う人でもストレージは大きい方がいいのは確かです(欲をいえば、もう少し多めでもよいのですが)。
最近のAndroidスマホで32GBではやや不安ですが、64GBもあれば当面は大丈夫でしょう。保存領域は、別売のmicroSDカードを装着すれば、最大1TBまで拡張できます。
カラーは3色、それぞれ仕上げが異なる作り
デザインはGalaxy A20とほとんど共通で、カラーバリエーションもホワイト、ブラック、レッドの3色と同じです。背面は樹脂コーティングで、ホワイトは清潔感のある色味、ブラックはツヤ感が目立つ作り。レッドは前モデルから仕上げが変わっていて、マットな塗装で指紋が付きづらいデザインになっています。
画面は5.8インチで、水滴型のノッチ(切りかき)に自分撮りようのインカメラを配置しています。高級感のある作りではありませんがチープさもなく、価格相応の仕上げで上品さをもちつつ丁寧にまとめたデザインです。充電端子はUSB Type-Cで、3.5mmの有線イヤホンジャックも搭載します。側面のフレームも樹脂製で、イヤホンジャックの周りなど細部を観察するとおおらかな作りとなっている印象です。
バッテリーも増量、3.5mmイヤホンジャック付き
Galaxy A20からの変更点として、A21は電池容量が600mAh増加し、3,600mAhになっています。一回の充電で長く使えるということです。
ただし、ドコモが公開している端末の仕様を見比べると「電池持ち時間」のA20から10時間短くなり、130時間と記載されています。初期OSがAndroid 10にバージョンアップしていることが影響しているのかもしれません。なお、実際の電池持ちは使い方によっても大きく異なるため、一概に「電池持ちが悪くなった」と断定することはできません。
スマホ操作で分からないことを専用ダイヤルで聞ける
スマホを初めて使う人のためにGalaxy A21では「かんたんモード」を搭載しています。かんたんモードをオンにすると、らくらくスマホのように、お年寄りにもフレンドリーな使い勝手へ変貌します。
かんたんモードでは、画面表示の文字が拡大し、ホーム画面のアプリアイコンが大きくなったります、また、ホーム画面に「通話ボタン」を表示できて、家族など決まった相手にボタンを押すだけで話せるように設定できます。便利な「ルーペ」(拡大鏡)アプリも出しやすくなるほか、細かな点ではタッチパネルに慣れていない人のために、「長押しの反応時間」を長めに設定することもできます。
そして、Galaxy A21の新機能として、「スマホ操作案内」への通話のショートカットが表示されます。ワンタップでGalaxy A21ユーザー専用のコールセンターにつながり、スマホの使い勝手の分からないことを質問できます。