イラッとすることを言う上司には、心の中で「上から目線」を
――中高年の方が、20代に対して「まだ若いもんね」「今時の若い子は……」と言う場面があるかと思います。こういった言葉をかけられた時に、イラッとせずに上手に聞き流す方法はありますか?
井上智介氏(以下、井上):イラッとした時に一番ダメなのは、言い返すことなんですね。当たり前だと思うんですが、職場にはある程度の関係性や上下関係があるので、言い返しちゃいけない。人によっては「この上司をギャフンと言わせたい」と思う人もいるだろうけど(笑)、後先考えずにそれをやっちゃうと、自分が余計に居づらくなるのは、ちゃんと考えておきましょう。
イライラを解消するには、そういう声かけしかできない上司に対して、心の中で「人として大したことないんだろうな」とか、上から目線で評価する。そうやって受け流すのも1つです。
それこそ「こんな言い方されて、今に見てろよ」と、自分を奮い立たせる材料にするのもいいだろうし、「今後新人が入ってきた時、自分は同じことをしないように」って、反面教師にするとかも1つです。
頭の中で考えるだけじゃなくて、もちろん自分の好きな趣味に没頭したりや誰かに聞いてもらったりして、しっかりストレスを解消することがやっぱり大事なんですよね。自分の中でイライラとどう折り合いをつけていくか。
レパートリーをたくさん持っているのが、ストレスを扱うのが上手な人のやり方ではあるんですが、たぶん20代の人はまだまだ経験が少ないので。今まで怒られる経験も少なく、ストレスと向き合う経験がないから、ストレスを扱うレパートリーすら少ない状態なんです。なので、レパートリーをたくさん持っておきましょう。